ブレゲのアンティークウオッチ2つ、約6億で落札
1814年製の薄型懐中時計はムーブメントを2つ搭載し、2つの独立した文字盤を持ちます。このアンティークウオッチには約3億4000万円の値がつきました。
ブレゲ・ミュージアムと、ブレゲ(Montres Breguet SA)社長兼CEOであるマーク・A・ハイエックが、ブランドの高級時計製作の歴史に残る2つの素晴らしい時計を約700万スイスフラン(5億8000万円)という史上最高額で購入しました。これらの貴重な時計がブレゲ・ミュージアムの所蔵品に加わります。
2012年5月14日にジュネーブで開催されたクリスティーズのオークションで落札されたこれらの傑作は、ブレゲが過去に購入した中で最も価格が高く、オークションで売られたブレゲのアンティークウオッチとしては過去最高額となりました。
1814年に作られた「No.2667」には、400万スイスフラン(約3億4000万円)を超える値が付きました。この貴重な薄型の懐中時計はムーブメントを2個搭載し、クロノメーターの原理をベースにした、この上なく繊細でエレガントな18Kイエローゴールド製の作品です。
アブラアン‐ルイ・ブレゲは、「近接した2つのテンプは共振する」という理論を裏付けるためにこれを設計しました。この芸術作品は2つの独立した文字盤を持ち、左の文字盤にはアラビア数字、右にはローマ数字のインデックスが刻まれています。創業者であるブレゲの洗練された美意識と、革新的な発明家としての才能が発揮された見事な時計です。
クロノメーターの原理を採用したもう1つの薄く、平らなアンティークウオッチ「No.4111」は、イクエーション・オブ・タイムとリピーター機構を備え、1時間、30分、15分、7.5分単位でアラームが鳴ります。1827年に作られたこのグランドコンプリケーションウオッチは、250万スイスフラン(約2億円)以上で落札されました。
年間カレンダー、手動のパーペチュアルカレンダーが搭載されているほか、平均太陽時と真太陽時が表示されています。美しいデザインと優れた機能性を追求し、時計を極めて薄く仕上げるため、テン輪には特に工夫が凝らされました。まさに卓越した技術の結晶といえるグランドコンプリケーションウオッチです。
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