これまでにない“軽さ”がウリの、「白ハイボール」が誕生
キリンビールは9月26日に、スッキリ感をウリにした缶タイプの「白ハイボール」を発売する。20〜30代の男女をターゲットにしたこの商品。さて、そのお味は……。
「なぜハイボールを飲まないかって? ウイスキーの味が苦手だし、アルコールも強そうだしねえ」といった人も多いのでは。そんな人にオススメのハイボールが登場する。その名も「KIRIN 白ハイボール(クリアボディ)」だ。
キリンビールは9月26日に、スッキリ感をウリにした缶タイプの「白ハイボール」を発売する。品種は350ミリリットルのみで、価格は128〜148円。アルコール度数は5%なので、ビール並みの“軽さ”だ。
スッキリさをウリにした「白ハイボール」
昭和に流行したウイスキーの「ハイボール(ソーダ割り)」に、再び人気が集まったのは2009年ごろ。缶ハイボール市場は2010年に大きく拡大し、ポピュラーな飲み物に。その後も堅調に推移しているが、キリンビールでは「ウイスキーの味わいよりも、飲みやすさを求めている人が増えているのでは」と判断。そこでスッキリさをウリにした「白ハイボール」を販売することにしたという。
ウイスキーの特徴といえば「芳醇な香り」や「まろやかさ」などが挙げられるが、逆に「苦味」を嫌う人も少なくない。白ハイボールでは「ホワイトドッグ」と呼ばれる熟成前のウイスキーでつくることによって、「樽由来の成分がないスッキリした味わいを実現させた」(キリンビール)という。
記者も飲んでみたところ「ウイスキー感を抑えたなあ」というのが第一印象。ハイボールといえば「ビールのあとに、まったりと飲む」といったイメージがあるが、この白ハイボールであれば「食事と一緒に楽しむ」「一杯目から……」という人も増えるのではないだろうか。
ちなみにネーミングに「白」が付いているが、無色ではない。ホワイトドッグの状態は無色なのだが、そこにブラウンシュガーを混ぜているので、色は薄茶色といった感じ。技術的には無色にできるそうだが、アンケート調査の結果、ウイスキーをイメージできる茶色のほうが人気があったそうだ。
キリンビールは2010年に「フォアローゼス」「I.W.ハーパー」などを使った缶入りハイボールを発売。しかしブランドイメージなどが消費者に浸透せず、現在は生産を修了している。この“反省”を生かす形で誕生した「白ハイボール」。ターゲットは20〜30代の男女で、「自宅ではハイボールを飲まない人にも楽しんでもらいたいですね」(広報)とも。
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