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タフなG-SHOCKの“大敵”は? 山形カシオに潜入した仕事をしたら“静電気とゴミ”がなくなった(2/7 ページ)

カシオの時計はどこでつくられているのかご存じだろうか。答えは山形、タイ、中国。中でも山形カシオは、高級モデルを製造する“マザー工場”だ。7月に発売されたG-SHOCKの「GW-A1000」はどのように生産されているのか。その秘密を探るために、山形カシオに潜入した。

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時計技術部の後藤正史部長

後藤:そうです。またスタッフは防塵服を着用しますが、これも各自が洗うのではなく、すべて専門業者に洗たくをお願いしています。

 人間の目で見えるゴミというのは、0.2ミリほど。見えるゴミはもちろんですが、見えないゴミも減らさなければいけません。ゴミがあれば、それはどういったゴミなのか? 顕微鏡でチェックしなければいけません。ゴミの成分を分析して、そのゴミがどこから入ってきたのかを突き止める。これをしなければゴミを減らすことができないんですよ。

 福島第一原発の事故を受け、今では放射性物質がないかどうかもチェックしています。

土肥:なるほど。では、そろそろ工場内を見せていただけますか?

後藤:分かりました。今回は7月末に発売される、G-SHOCKの「GW-A1000」という時計をつくっていますので、それをご紹介しますね(関連記事)

 では防塵服を着て、専用のスリッパを着用してください。口を酸っぱくして言いますが、時計づくりにおいて「静電気とゴミは大敵」ですので。

土肥:分かりました。


樹脂バンドモデルの「GW-A1000」(左)とメタルバンドモデルの「GW-A1000D」(右)

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