マツダ アテンザ乗り比べ、好みのアテンザはどれだ?:車は乗らなきゃ分からないことだらけ(1/3 ページ)
今回、4種類のアテンザに試乗する機会を得た。セダンとワゴン、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン。ほぼすべてのモデルに試乗できたので、その違いを紹介したい。
「CX-5」の投入によってマツダ=クリーンディーゼルというイメージが定着しつつある。そのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を搭載するクルマの第2弾として登場したのが、マツダのフラグシップモデル「アテンザ」だ。
新型アテンザは、ディーゼル搭載としての注目度よりも、あっと言わせるデザインが魅力的。さまざまなメディアも発売前からデザインを中心に紹介した。しかし、アテンザの売りはディーゼルとデザインだけなのだろうか。肝心なのは走りではないのか?
今回、4種類のアテンザに試乗する機会を得た。アテンザにはセダンとワゴンがある。それぞれをSKYACTIV-Dとガソリンエンジンの「SKYACTIV-G」で乗り比べた。ほぼすべてのモデルに試乗できたので、その違いを紹介したい。
カッコよさ重視? 乗り心地重視?
まずは、アテンザが履くタイヤサイズの違いについて。標準で装着するのは、ベースグレードが17インチ(225/55R17)、上位グレード(L Package)が19インチ(225/45R19)だ。
配車の都合で、先に試乗したのは19インチのホイールを装着したモデル。大きな車体にも見劣りしない。見た目で選ぶなら断然19インチホイールだ。しかし、実際にクルマを走らせてみると、マンホールや橋の継ぎ目などを乗り越える際にかなり大きな突き上げ感がある。その突き上げ感は高速走行時よりも中低速域で目立つため、街乗りメインだと乗り心地が気になってしまうだろう。
一方、17インチのホイールを装着したモデル。こちらは大きな車体に対してホイールが見劣りしてしまうが、これは19インチ装着モデルを先に見てしまった先入観もあるかもしれない。
だが、19インチ装着車で走ったものと同じルートを走行すると、乗り心地は明らかに17インチ装着車の方が良い。「1ランク上のクルマに乗っているのか?」と、錯覚するくらいに乗り心地が違う。扁平率の違いからくるタイヤのよれなどによるステアリング反応の遅さは若干感じるものの、運転する気持ちよさを忘れるほどではなかった。
もし試乗の機会があるならば、19インチ装着車で試乗してほしい。その乗り心地に満足できるならば、スタイリングの良さからいっても19インチをお勧めする。だが、乗り心地に違和感を抱くのであれば、17インチを試してみるべきだろう。
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