“最強”の呼び声も高いシンガポール航空のビジネスクラス:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(5/7 ページ)
エアライン人気ランキングで常にトップ3の一角を占めてきたシンガポール航空。なかでも長距離用機材に搭載しているビジネスクラスは「最強」と評価する人が少なくない。エアバスA380で運航する成田からシンガポールへのSQ011便で、極上のフライトを体験した。
Point 05/“個”の空間で心身をリラックス
広くゆったりしたスペースに、横1列を「1-2-1」の配置で計60席をレイアウト。このビジネスクラスはすべてのシートが「通路側」だから、座席を離れる際に隣の乗客を気づかう必要がない。窓側のソロシートはもちろん、中央の2列並びのシートでも隣席との間隔が十分にあるうえに、境界部分に可動式の大型パーティションが設けられてプライバシーも十分に確保されている。
魅力はシート部分だけではない。収納スペースなども利用者の使い勝手を加味して細部に工夫が凝らされている。モニター横に用意されたコンパートメント ボックスは眼鏡などの小物を入れておくのにとても便利だ。シート下には大きめのボストンバッグが収まるサイズのスペースが確保された。最適な高さに調整できるダイニングテーブルや、専用のミラーなどの設備も充実。就寝時にはフルフラットになるシートにぴったりな大きめの枕と軽い羽毛布団も用意されている。ビジネスでの利用者は現地に到着してからが勝負で、それまでは可能な限り体力を温存しておきたい。その点、このビジネスクラスなら移動時の疲れやストレスを最大限に軽減してくれるだろう。
一方で、積極的に移動を楽しみたい人にとってはエンターテインメントシステムが充実している。各シートに備え付けられた液晶モニターは、15.4インチの大画面だ。アクティブ ノイズキャンセリング ヘッドフォンにより、周囲の音を気にすることなく集中して映画やテレビ番組、音楽などを楽しむことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.





