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羽田発、碧きカリブの優雅な休日秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/6 ページ)

目的地へどういう経路でアプローチするか。どの時間帯のフライトを利用するか。それによって実現できる旅もずいぶん変わってくる。羽田から早朝のニューヨークを経由するアメリカン航空便を選択することで、限られた時間をムダなく有効活用し、私たちは憧れだった美しき碧きカリブの休日を手に入れた。

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カリブ取材を可能にした羽田発の早朝フライト

 カリブ海クルーズを取材しよう。そう思い立って知り合いのクルーズ専門誌編集長に相談を持ちかけると、彼女から最初にこうアドバイスされた。「短期間で終わるショートクルーズもあるにはあるけれど、カリブの船旅を満喫するにはやっぱり最低でも4泊5日程度の行程を選ぶべきね」と。そこでいきなり壁に突き当たってしまったのだ。

 カリブの旅は多くの人が憧れるものの、日本からは遠く、ダイレクトにアプローチできない。しかも船上で過ごすのが、最低でも5日間。往復のフライトを含めると、取材には1週間かそれ以上が必要になる。しかし私と中西氏のスケジュール表には当時、どこをどう探してみても連続で6日間の“空き”しかなかった。

 6日間のオフでは、やっぱり無理か。諦めかけて、いや、ちょっと待てよ──と思いついた。一つだけ方法がある。アメリカン航空の羽田発の便を使えばどうか。

飛行機と空と旅
早朝の羽田で出発を待つAA134便

 羽田空港から32年ぶりとなる国際定期便の運航が再開し、アメリカン航空も2011年2月より羽田/ニューヨーク線をスタートしている。羽田を早朝に発つこのAA134便に乗れば、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港には現地時間で出発した同じ日の朝6時過ぎに到着する。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅 (左)ボーイング777のビジネスクラス(右)経由地ニューヨークには夜明け前に到着

 ニューヨークからは中南米やカリブ諸国への接続便が多い。早い時間の接続便に乗り継ぐことで、その日の正午過ぎにはマイアミに降り立つことが可能だ。それなら16時出航のカリブ海クルーズに十分間に合うし、最終日は朝8時にマイアミに帰港するから、下船後すぐに空港に移動すればまたニューヨーク経由で6日目の夜には羽田に戻ることができる。

 まさに「これしかない!」という旅のプランが、私の頭の中で出来上がった。

飛行機と空と旅
マイアミ港からクルーズ旅をスタート

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