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空港ターミナルにビール醸造所? 世界の空港探訪記:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/3 ページ)
世界の空を飛びまわっていると、各地のさまざまな空港で意外なものやユニークなシーンに遭遇する。「世界の空港探訪記」と題して送る第1回は、米国と欧州の4つの空港で発見した、ちょっと面白いいくつかを紹介しよう。
取材で世界の空を飛びまわっていると、各地のさまざまな空港で意外なものに出会うことがある。え、こんなものがなぜ空港に? そう声に出して呟くことも少なくない。「世界の空港探訪記」と題して送る第1回の今回は、米国と欧州の4つの空港で遭遇し、カメラに収めてきたいくつかを紹介しよう。
命を吹き込まれた廃棄部品
まずは写真をご覧いただきたい。アトランタ空港を取材中に玄関先で出会ったこれ──いったい何でできているか、分かるだろうか?
「あ、これですか? このペンギンのオブジェ、じつはすべて実際に飛んでいた旅客機の廃棄部品でできているんですよ」
取材に立ちあってくれた空港関係者は、誇らしげにそう話す。説明を聞いて、私はあることを思い出した。JALの整備士がつくった「廃棄部品のオーケストラ」だ。その整備士は、捨てられるのを待つだけになった古いエンジン部品からオーケストラ人形を製作。これまで雨の日も風の日も頑張ってくれた部品を、古くなったからと廃棄するのは忍びない。人形やオブジェにつくりかえて、もう一度そこに魂を吹き込んでやろう。そんなことを考える人たちが日本にも米国にもいることを知り、なんだか嬉しくなった。
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