テクニカルライターが使って実感 高速モノクロプリント機の魅力速い、顔料、コンパクト

日々締め切りに追われているテクニカルライターにとって印刷は仕事上必須の作業である。仕事柄多くのプリンタに触れてきた多忙なテクニカルライター小川夏樹さんが「PX-V780」に感じたメリットとは。

» 2008年03月03日 00時00分 公開
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プリント環境に困らないはずのテクニカルライターが窮地に――

小川夏樹さん 小川夏樹さん。ITmediaではプリンタの評価記事を中心に執筆するほか、PC&IT系の書籍も多数

 筆者はPC&IT系のテクニカルライターという仕事柄、インクジェットやカラー/モノクロレーザー等のなにがしかのプリンタが仕事部屋にあることが多い。常にどこかのメーカーの最新プリンタが仕事部屋に転がっているという普通の人には考えられない幸福な状況にある。そのためいままでプリンタを使った出力環境に困ったことはない。特に年末から年始にかけては、最新プリンタの冬モデル個別レビュー記事や特集記事を執筆してきたので年賀状の印刷には事欠かなかった。しかし昨年末はいままでと様子が違い、プリンタ関連の記事が少なく写真出力専用にとこだわって使っていた自己所有のプリンタだけになってしまうという想定外の状況に陥った。

 そのため両親用と自分用の年賀状の印刷には、仕方なしに写真印刷専用として購入した複合機を利用しなければならなくなってしまったのである。複合機をスキャナ機能と写真印刷オンリーという特殊な使い方をしていた。それをはがき印刷用に使うためドライバ設定とカラープロファイル調整のやり直しが必要になり、かなり(というか相当)面倒な手間がかかってしまった。

 何よりいままで一切NGにしていた年賀状の裏面印刷と宛名印刷を100枚以上行うことでプリンタ寿命を別の用途に消費したのが悔やまれ、新たに写真印刷専用のプリンタを購入するか各種出力が手軽にできる単機能機を用意しておけばよかったと後悔した。残念ながら複合機を追加購入するほどの予算は取れなかったので、手軽にはがきや名刺、ドキュメントを出力できる単機能プリンタが欲しくなった。そこで2台目以降のプリンタの条件をピックアップしてみることにした。

複合機全盛時代に単機能プリンタを選ぶ条件とは?

 現状のようにインクジェットプリンタの市場は、どのメーカーでも複合機がラインアップのほとんどを占め単機能プリンタが減少している。その一方で写真印刷専用のフォトコンパクトプリンタというジャンルが立ち上がっているが純粋な単機能プリンタはほとんどなくなってしまった。こうした市場の状況で筆者が求める条件に適した単機能プリンタを求めるのは難しい。その条件とは以下の5つになる。

  • 安価であること
  • 顔料インクでカラーであること
  • 高速出力が可能であること
  • 用紙の通過パスがスムーズなこと
  • コンパクトであること

 それでは上記の5つの条件について説明していこう。言うまでもないが2台目以降のプリンタとして導入する以上、導入コストは限りなく安いことが条件になる。そして顔料インクである必要があるのは、配送時に雨風にさらされたり雑に扱われる可能性の高いはがきや封筒などや他人に渡す名刺を印刷することを考慮するとインクは耐水性の高い「顔料」であってほしい。しかもはがきの裏面印刷をしたり著者校正用の書籍のPDFや雑誌記事のチェック用PDFを出力することを考えればモノクロページプリンタではなくカラー印刷が可能な製品ということになる。

 そして印刷速度。何よりドキュメント類の高速出力が可能なことが必須条件だ。仕事上書籍の執筆時には280ページ程度のPDF、そこまでのページ数ではない雑誌やムックでも数十ページを一気に出力して目視で校正や原稿チェックが必要になる。こうしたドキュメントの出力が素速くできることは仕事をスムーズにこなすためにも必須だ。

 また気にしない人も多いが用紙の取り回しも筆者には重要なポイントになる。はがきや名刺を印刷する際に用紙の通過パスがなるべくスムーズであってほしい。例えば本体底面で給紙して印刷部分に「⊃」の字のような感じで用紙を持っていく取り回しだと用紙によっては曲がりが出ることがあり個人的に嫌なのだ。

 最後がサイズが小さいこと。筆者の作業部屋は、とても人様に見せられるような状態ではないが複数のパソコンや周辺機器に埋もれているので設置スペースは限りなく省スペースでなくてはならない。机にはもう1台大きな複合機を置く余裕などないのである。

 とまあかなりワガママな条件を挙げてみたが、これらの5つの条件を満たしてくれる製品になるのが「PX-V780」なのである。今回幸運にもこの「PX-V780」を試用するチャンスを得たので実際に作業部屋に導入してみた。

ワガママな条件を満たしてくれる「PX-V780」

 それでは筆者が挙げた5つの条件についてPX-V780を見ていこう。PX-V780は実売1万円強(オープンプライス)で購入可能と導入コストの安さは目を見張るものがある。そして4色の顔料インク「つよインク200X」によって耐水性の高い出力が可能なのではがきや名刺印刷にも適している。筆者は写真印刷には多色出力(6色や8色)の染料インクでOKだと思っているが、文書やはがき、ドキュメント印刷ではにじみのない顔料インクが基本だと考えている。

PX-V780 「PX-V780」,
黒インクを2本使用 高速MACHヘッド+黒インクを2本使用することで約37ppm(※)の高速プリントを実現,

 そして黒インクを2本使うことでノズル数が倍(180ノズル×2)の360ノズルで印刷できるのでモノクロドキュメントの高速出力が可能だ。プリンタドライバ設定で「レベル1速度優先モード」にすると最大でモノクロ約37ppmの印刷速度(※)となる。ちなみにプリンタドライバを標準設定にした場合だが、筆者がITmediaのレビュー記事の検証で利用しているJEITAのプリンタ用標準テストパターン(JEITA J1)を用いたテストでは、1枚当たり約4秒の約15ppmとなった。それでもヘタなモノクロレーザーよりも高速に印刷できることは間違いない。PDFの校正紙の印刷もストレスなく出力できるので仕事時間の短縮にもつながる。

※注:エプソンオリジナルチャートA4モノクロ文書使用、印刷品質レベル1、速度優先モード時。印刷スピードの詳細は、ビジネス向けカラリオのホームページ http://www.epson.jp/products/colorio/biz/をご参照ください。

 個人的な条件となる用紙の取り回しだが、背面上部から給紙して斜めに下ろす感じで排紙されるので名刺やはがきでも曲がりが出る心配も少ない。そしてコンパクトさも文句なしだ。単機能プリンタの良さと言い換えることもできるが余計な機能が付いていない分、狭い作業部屋の机の上に置いておける。以上のように筆者が求める条件を満たすことができるのがPX-V780なわけだ。

2台目、3台目のプリンタとしてオススメしたい

 筆者のように特殊なプリンタの使い方をしているからPX-V780が適していると考える人もいるかもしれない。確かに複数のプリンタを所有して、それぞれを目的ごとに使い分けているという人は少ないだろう。

狭いスペースでもこのとおり 速くてコンパクトなPX-V780ならこの程度のスペースで充分に使える。書籍の著者校正作業のときなど、大量にプリントしたいときはPX-V780の高速プリントは頼もしい。PX-V780の手前にある小さな箱は無線プリントアダプタ「PA-W11G2」

 しかし、2台目、3台目のプリンタとしてビジネス用途で使う場合、こうした使い方が業務をスムーズにこなすポイントになってくるはずだ。例えば筆者はパソコン雑誌の編集職から独立してライターになった経緯を持つが編集者時代、企画/編集会議のとき会議直前には部署に1台しかないモノクロレーザープリンタの前に行列ができる状況であった。「もし個別に印刷できる環境を持っていれば会議もスムーズに開始することができるのに……」とよく思ったものである。

 だからといってモノクロレーザープリンタを個別に置くようなスペースもないだろう。PX-V780なら本体が幅435ミリ、奥行き240ミリ、高さも161ミリというサイズなので個別の机に設置することも可能だ。必要ならIEEE802.11g対応の無線プリントアダプタ「PA-W11G2」を使ってネットワーク運用してもいいだろう。

消費電力の低さも魅力

 条件に挙げてはいないがPX-V780は低消費電力であることもポイントだ。例えばモノクロレーザープリンタの最大消費電力は意外と大きく、A4モノクロレーザーだと最大500ワット〜800ワットと電子レンジ並みの消費電力、カラーレーザーになると最大1000ワット〜1500ワットとヘアドライヤー並みの消費電力になってしまう。しかしPX-V780の消費電力はわずか15ワット程度だ。PX-V780の100台分がカラーレーザーと考えると運用時の電力コストが安価であることが分かるだろう。2台、3台目のプリンタとしてPX-V780を導入したところで電力消費はたかが知れていることは容易に理解できるだろう。企業ならともかくSOHO環境ではこうした電力コストもプリンタ選択時に考慮する必要がある。

SOHO環境なら個別導入もオススメ

 例えば従業員が4〜5人のSOHO環境や部署であれば、5万円程度のモノクロレーザーを導入してそれ1台で出力をまかなうこともできるが個別にPX-V780を用意すれば、導入コストもそれほどは変わらない。ランニングコストに関しては、A4カラー文書印刷時で約10.6円/枚(税込)、当然モノクロ印刷時はそれ以下となるわけで、ランニングコストに関しても問題ない。

 PX-V780は、筆者のようにビジネス利用で数台目のプリンタとして使う場合に非常に魅力的な製品となってくれる。もちろんビジネス用途以外に一般家庭で複数台のパソコンを所有しているというのであれば2台目以降のカラープリンタとして購入してみてはいかがだろう。

カラーファクス機能搭載複合機

もしもっと多機能を求めたいというのであれば、ファクス機能も備えた複合機「PX-FA700」にするというのも手だ。PX-V780と比べるとモノクロ印刷の速度が最大約31ppmと若干遅くなってしまうが、カラー印刷は最大約31ppmと逆に高速になるし、カラースキャナとコピー機能、それにカラーファクスとしても利用できるようになるメリットがある。オートドキュメントフィーダ(ADF)を搭載しているので、複数枚のファクスやコピー、スキャンも一度に原稿をセットできて手間がかからない。



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提供:エプソン販売株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日