旅行の申し込みはどのように? 若年層と熟年層で違い

» 2016年06月13日 12時47分 公開
[ITmedia]

 日本の海外旅行市場をみると、2012年は過去最高人数を更新したものの、翌年以降は国際情勢や円安などの影響もあって低迷が続いた。しかし、2016年に入ってからは、4カ月連続で対前年比増という結果に。市場に変化の“きざし”がうかがえるが、どういった形態で海外に足を運んでいるのだろうか。

 2014年以降に海外旅行をした人に聞いたところ「フリープラン・自由行動タイプのパッケージプラン」(以下:フリープラン、38.9%)が最も多く、次いで「個人で航空券やホテルを別々のサイトや店舗で予約購入した旅行」(以下:FIT、21.2%)であることが、JTB総合研究所の調査で分かった。2015年と比較すると、フリープランの割合は2.6ポイント減少した一方で、FITが3.1ポイント増加した。

海外旅行の形態(出典:JTB総合研究所)

 男女年代別にみると、若い人ほどフリープランの比率が高く、男性40〜50代、女性30〜40代はFITの割合が高い。男女ともに60歳以上では、添乗員付きのパッケージツアーの割合が上昇した。

店舗で申し込んだ割合

 2016年の旅行申し込み先をみると、「Webサイト」(69.1%)が7割近くを占め、前年から10ポイント以上増加した。「インターネットを使った調査という点を考慮しても、Webサイトで旅行を申し込むことがごく一般的なことになっている」(JTB総合研究所)

 店舗で申し込んだ割合をみると、「15〜29歳女性」(33.9%)が最も多く、次いで「15〜29歳男性」(23.6%)。逆に、最も少なかったのは「60歳以上女性」(11.5%)。15〜29歳になぜ店舗で申し込んだのかを聞いたところ、女性からは「旅行商品の細かいことについて質問したかった」「現地でどんなことができるか相談に乗ってほしかった」などの声が目立った。男性からは「どんな旅行がお得か教えてほしかった」「現地でどんなことができるか相談に乗ってほしかった」という意見が多かった。

旅行の申し込み先(出典:JTB総合研究所)

 「旅行会社店舗では熟年世代が申し込み、若年世代は自分たちでWeb申し込みをするというイメージが強いかもしれないが、熟年層も変化してきている。ポスト団塊世代が60歳以上になってきていること、旅行経験が豊富でインターネットにも慣れている熟年層はWebで手軽に申し込む人も多い。逆に、旅行経験が浅い若い層で『旅行会社の店舗で相談したい』『お任せしたい』という気持ちが強いのではないだろうか」(同)

 インターネットを使った調査で、2014年1月以降に海外旅行をした3399人が回答した。調査期間は5月16日から20日まで。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.