トヨタ「ハイエース」など24万台リコール10年7月以降の製造分が対象

» 2016年11月24日 16時34分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は11月24日、「ハイエース」など4車種計24万3907万台(2010年7月〜16年7月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。エンジン制御用コンピュータの不適切な制御により、最悪の場合黒煙を排出するおそれがあるという。

photo 「ハイエース」

 対象はハイエースと「レジアスエース」「ダイナ」「トヨエース」。

 エンジン制御用コンピュータ(ECU)の排気ガス再循環制御が不適切で、排気ガス中の水分により燃料噴射ノズルが腐食し、噴射量が増えることで微粒子が触媒にたまり、最悪の場合触媒が損傷して黒煙を輩出するおそれがあるという。105件の不具合報告があった。

photo ECUによるリコール箇所=国交省の資料より

 またリコール対象のうち21万881台については、ディーゼルエンジンの問題も無償修理する。燃料噴射装置で燃料ポンプと燃料噴射ノズルの強度不足で燃料通路部に亀裂ができることがあり、最悪の場合エンジンが停止するおそれがあるという。不具合報告は211件。

photo ディーゼル燃料噴射装置のリコール箇所=国交省資料より

 さらに同日、ハイエースなど3車種(09年12月〜12年4月製造)で自動変速機に不具合があり、走行不能になるなどの恐れがあるとして計7万4808台のリコールを国交省に届け出た。

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