ニフティ、ノジマが買収 個人向けISP事業富士通が売却

» 2017年01月31日 15時57分 公開
[ITmedia]

 富士通は1月31日、子会社ニフティの個人向け事業を家電量販のノジマに譲渡すると発表した。

 ニフティのISPを中心とするコンシューマー向け事業を、4月1日付で富士通が新設する100%子会社「ニフティ」に移し、同子会社の全株式をノジマに約250億円で譲渡する。

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 ノジマは、家電がネットに接続するIoT(モノのインターネット)時代を見据えてサービス事業に注力しており、ニフティをオンライン領域の中核企業として迎えることで「IoT時代を見据えたトータルソリューション企業へと進化する」という。

 ニフティの2016年3月期は売上高602億円、営業利益15億円。

 ニフティが展開するクラウドを中心とする企業向け事業は、富士通の100%子会社「富士通クラウドテクノロジーズ」として継続。「ニフティクラウド」のノウハウや実績と富士通のクラウドビジネスや顧客基盤と組み合わせ、対応力を強化する。

 ニフティは富士通と日商岩井(現・双日)の合弁によるパソコン通信サービス会社として1986年に設立。99年に富士通が日商岩井から株式を買い取り完全子会社化。2006年にニフティの上場に伴い保有比率を減らしていたが、昨年、富士通が100%子会社化して上場を廃止し、「抜本的施策」による構造改革を検討すると発表していた。

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