東京地下鉄(東京メトロ)が、北朝鮮がミサイル実験を行った際の運行停止ルールを変更した。従来は、テレビなどの報道と政府の全国瞬時警報システム(Jアラート)の両者を判断材料にしていたが、今後はJアラートに一本化する。
東京メトロは4月29日、「北朝鮮がミサイルを発射した」との報道を受け、午前6時7分〜17分ごろにかけて全線で運行を停止。約1万3000人に影響が出た。しかし、Jアラートは作動しておらず、北朝鮮のミサイル実験は失敗に終わっていた。
同社はITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、「運行を見合わせたことによる社会的影響の大きさや、他の鉄道事業者の動向を踏まえてルール変更を決断した。今後は報道内容を考慮に入れず、Jアラートのみを運行停止の判断基準とする」(広報部)とコメントした。
メディア報道とJアラートを判断基準とする社内ルールは、北朝鮮によるミサイル実験の活発化を受けて4月中旬に策定。29日が初の適用だった。
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