「妖怪ウォッチ」3分の1に減る バンダイナムコ売上高ブームの後は

» 2017年05月10日 16時04分 公開
[ITmedia]

 バンダイナムコホールディングスは5月10日、2016年度(17年3月期)決算の発表に伴い、IP(知的財産)別売上高を公表した。「ドラゴンボール」や「ワンピース」が大きく伸ばした一方、「妖怪ウォッチ」は前年度から3分の1と大きく落ち込んだ。

photo バンダイナムコグループ全体のIP別売上高=決算説明資料より

 グループ全体の売上高トップは「機動戦士ガンダム」。前年度(786億円)からはマイナスだったものの、743億円を売り上げた。国内トイホビー事業でも264億円とトップだった。

 大きく伸ばしたのがドラゴンボール。グループ全体で前年度から1.75倍の611億円に拡大した。世界展開しているスマートフォン向けゲーム「ドラゴンボールZドッカンバトル」などが好調だったためで、定番コンテンツの強さを改めて示した。

 「ワンピース」もスマホゲームなどの好調で前年度から1.3倍の304億円に拡大し、「仮面ライダー」も約1.2倍の223億円に。「アンパンマン」「プリキュア」なども軒並みプラスだった。

photo 国内トイホビー事業のIP別売上高=決算説明資料より

 一方、落ち込みが激しかったのが妖怪ウォッチ。前年度は329億円だったのに対し、16年度は104億円と、大幅にマイナスだった。ピークの14年度(552億円)からは5分の1に縮小した計算だ。17年度は63億円と予測しており、さらに落ち込む。

 バンダイナムコホールディングスの16年度決算は、売上高が7.7%増の6200億円、営業利益が27.4%増の632億円になるなど、好調。ドラゴンボールに加え「ワンピース」「アイドルマスター」などのスマホゲームが人気だったネットワークエンターテインメント事業が売上高の約6割を稼ぎ出した。

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