気象庁が5月発表した予報によると、2017年の夏は例年より気温が上がる可能性が高く、厳しい暑さになりそうだという。猛暑になった場合、どんな商品が売れるのだろうか――インテージが消費者アンケートの結果を発表した。
猛暑になった場合、消費者が買いたい商品は「アイス・かき氷」が64.2%でトップ。以下、そば、うどん、冷やし中華など「麺類」(46.3%)、「お茶」(38.3%)、「シートタイプの制汗剤」(36.8%)――と続いた。
制汗剤は、「シートタイプ以外」(32.5%)も6位にランクインしており、猛暑時の必需品になりつつあるようだ。同社は「以前からラインアップが充実していた女性用だけでなく、近年は男性用もさまざまな香りのものが発売されている。現在、男性で制汗剤を利用していない人は約2割にとどまっている」と説明する。
猛暑時に行きたい場所は、「ショッピングモール・複合施設」(27.5%)がトップで、「プール」(24.1%)、「海」(22.1%)、「高原」(20.4%)などを上回った。同社は「猛暑が続くと、冷房の効いた屋内施設で快適に過ごしたいという現実的な気持ちが勝るようだ」とみる。
過去に猛暑だった年は、どんな商品が売れていたのだろうか。歴史的猛暑を記録した10年と、冷夏だった09年の小売り店の販売データを比較したところ、最も販売金額が最も伸びたのは「スポーツドリンク」で、販売額は前年比1.28倍に増えていた。以下、「日焼け止め」(1.26倍)、「美容・健康ドリンク」(1.24倍)、「制汗剤」(1.22倍)、「アイスクリーム」(1.21倍)――と続いた。
こうした定番商品のほか、「漬物」(1.16倍)、「乾麺」(1.10倍)なども売り上げが増加。同社は、「前者は食欲減退や、夏バテの改善を期待して人気となった可能性がある。後者はできるだけ火を使わず調理でき、暑くても食べやすいため売れた」とみている。「17年もこうした商品が伸びる可能性がある」という。
調査は6月7〜8日に20〜59歳の男女を対象にインターネット上で実施し、1600件の回答があった。過去の売り上げ調査は、インテージが保有するデータを分析した。
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