トヨタ、新型「カムリ」発表 TNGA採用で一新、上質な走りエモーショナルなデザイン(1/4 ページ)

» 2017年07月10日 14時34分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は7月10日、ミッドサイズセダン「カムリ」をフルモデルチェンジし、発売した。「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づき一新し、上質な乗り味や低燃費を実現した。329万4000円(税込)から。

photo G“レザーパッケージ”(エモーショナルレッド)
photo 一新された新型「カムリ」

 北米市場で乗用車カテゴリー15年連続首位を獲得するトヨタの基幹車種。スポーツタイプ多目的車(SUV)の人気に対抗すべく、新型はTNGAを採用して一新。TNGAを適用してプラットフォームやユニット、電子系など全ての部品ゼロから開発したという。

 新プラットフォームにより、重量バランスと車両安定性が向上し、上質な乗り味に。低重心化で横揺れも少なく、高速走行も安定しているという。トヨタとして初めて、液体封入式のエンジンマウントを4点全てに採用したことで、振動や静粛性も向上。サスペンションはフロントに新開発のマクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンを採用、意のままの走りと乗り味を実現しているという。

 エクステリアは、トヨタ独自の「キーンルック」を進化させたフロントに、低重心感を表現したサイド、ショルダーを張り立たせることで上級な車格を感じさせるリア──と、「エモーショナルで美しいデザイン」を目指した。

photo リアはワイドスタンスでスポーティーさを表現

 インテリアでは、部品の小型化やレイアウトの見直しでインパネの厚みを抑えたほか、エンジンフードなどを下げることで視界を改善。ディスプレイはナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイを相互リンクさせた情報表示により、ドライバーの操作動線と視線移動を最適化。運転に集中できるコックピットになっているという。

photo センタークラスターパネルは、フラットなフラッシュサーフェスデザイン(G“レザーパッケージ”)

 パワートレーンはハイブリッドのみ。最大熱効率41%というTNGA新エンジン「ダイナミックフォースエンジン2.5」と、ハイブリッドシステム(THS II)を組み合わせた。システム全体では211PSを発揮する一方、同排気量でトップレベルという33.4km/リットルの低燃費を達成している。

 衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備。「リヤクロストラフィックオートブレーキ」機能をトヨタブランドで初採用し、バック時の死角に接近する車両を検知して自動的にブレーキ制御を行う。

 価格(税込)は329万4000円〜419万5800円。

 トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店で販売。月販目標は2400台。

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