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» 2017年07月20日 12時53分 UPDATE

材料はイグサ:「食べられるお箸」、お味は「畳味」 その心は

「食べられるお箸」が発売された。味は「畳味」だ。

[ITmedia]

 食品メーカーの丸繁製菓(愛知県碧南市)は7月20日、「食べられるお箸」を発売した。熊本県産イグサを100%使用しており、風味は「畳味」。国産イグサを支援する狙いもあり、「畳に触れることで、もう一度和室の温かさを思い出してほしい」という。

 インターネット通販(EC)プラットフォーム「BASE」上で販売する。価格は5膳セットで1930円(税別)。

photo 「食べられるお箸」

 通常の箸としても問題なく使える。「箸を使って食事をした後、手で一口サイズに折り、箸そのものを食べる」ことを提案している。ただ、固めに焼き上げられているため、折るには少々力が必要という。

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 「熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会」と共同開発し、熊本県八代市産のイグサを粉末にして材料にした。レタスの約60倍という食物繊維を含んでおり、健康にも良いという。箸はサクッと食べやすい食感で、かむと鼻からほのかに抜けるイグサの香りが楽しめるとしている。

 発売に先駆け、3月に東京都と熊本県の計3店舗で提供したところ、“畳の味”を楽しむために多くの顧客が来店。Twitter上でも「なぜ畳をお箸にしたのか」「気付いたらお箸ごと料理を食べている自分がいた」など、多くの感想やレビューが寄せられた。

 時に1万戸以上だった熊本県のイグサ農家は現在、500戸程度にまで減り、畳の8割は輸入品になっているという。洋風化で畳の需要が落ち込んだことが背景にあり、「食べられるお箸」には、畳に触れてもらうことで生産者の減少を食い止めたいという危機感がある。

photo イグサの国内生産者は減り続けている

 丸繁製菓は、ごみ排出量の削減を目的とした“食べられるトレー”の「イートレー(eat tray)」を展開するなど、食べられる食器の開発・販売に積極的に取り組んでいる。

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