トヨタ、ピックアップトラック「ハイラックス」13年ぶり日本発売ファン待望(1/4 ページ)

» 2017年09月12日 14時17分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は9月12日、ピックアップトラック「ハイラックス」を10月16日に発売すると発表した。国内販売は2004年に終了して以来13年ぶりで、復活を望む声に応えたという。年間2000台の販売を見込む。価格(税込)は326万7000円〜374万2200円。

photo 13年ぶりに国内復活するハイラックス

 2015年に発表した、タイ国内で生産する8代目を国内導入。可倒式リアシートを備える5人乗りで、大きな荷台を備えているのが特徴だ。ボディーサイズは5335(全長)×1855(全幅)×1800(全高)ミリ、車両重量は2060〜2080キロ。

photo 大きな荷台が特徴だ

 2.4リットル直列4気筒ディーゼルエンジン(最高150PS/400N・m)に6速オートマチックを組み合わせ、燃費(JC08モード)は11.8キロ/リットル。ダイヤル操作で駆動方式を選択できるパートタイム4WDシステムを採用し、街乗りでは2WD、オフロードでは4WDといった使い分けができる。高強度のフレームと振動減衰を高めるサスペンションにより、オンロード、オフロードとも優れた走行安定性を乗り心地を確保しているという。

 グレードは「X」(326万7000円)と「Z」(374万2200円)。上級グレード「Z」には、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティや、車線逸脱の回避を支援するレーンディパーチャーアラートも搭載する。

 ハイラックスは初代を1968年に発売し、約180カ国・地域で累計約1730万台を販売してきた。日本では6代目が2004年に販売を終了し、スポーツタイプ多目的車(SUV)「ハイラックスサーフ」も終了したことで、国内から「ハイラックス」の名前が消えていた。

 開発責任者の前田昌彦チーフエンジニアは「日本国内では2004年に販売を終了しましたが、主に作業で使用する保有者が現在もなお約9000名いらして、復活して欲しいという声を多くいただきました。まず、このようなお客様にしっかりとお届けしたい」とコメント。「『1ナンバークラスで毎年車検が必要』『高速道路での料金が少し高い』など、実用面から選択されにくいクルマかもしれません。しかし、『堂々とした佇まいがもたらす、人とは違うモノを所有する喜び』や、『世界中で鍛え抜いたタフさ』を持ち合わせているクルマであると思います」とし、団塊世代のアクティブなライフスタイルにも合うクルマだとしている。

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