ビデオソフトの売り上げ不調が止まらない。日本映像ソフト協会(JVA)の発表によると、2017年上半期(1〜6月)ビデオソフトの総売り上げ金額が前年同期比10.6%減の916億8500万円。DVD(13.6%減)、Blu-ray Disc(6.6%減)ともに前年同期を割り込んだ。
ジャンル別では、「邦画」と「日本のTVドラマ」が前年比プラスで健闘。しかし、構成比が高い「音楽(邦楽)」「日本のアニメーション(一般向け)」の売り上げがいずれも10%以上下がり、全体に影響を与えた。前年比で売り上げが最も落ち込んだのは「洋画」ジャンルで、約3割下がる結果となった。
市場別に見ても、販売用・レンタル店用はいずれも前年同期を割った。レンタル店用は203億4900万円(11.8%減)と縮小に歯止めがかかっていない。レンタル需要が大きい「洋画」「邦画」の売り上げが下がった一方で、「アジアのTVドラマ」は伸びている。
下半期は大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」のビデオソフト発売などにより、前年よりも健闘する見込み。
ビデオソフト売り上げの縮小が続く一方で、有料動画配信市場は成長している。日本映像ソフト協会の4月の発表によると、2016年1〜12月の映像ソフト全体の市場規模は5258億円(前年比2.4%増)。セル市場とレンタル市場の前年割れを、約1256億円(前年比30.7%増)と伸びている有料動画配信市場が補っているとみられる。
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