活況のSUV、各社が競い合う コンパクトからEVまで多彩に東京モーターショー2017(1/2 ページ)

» 2017年10月25日 15時27分 公開
[ITmedia]

 最新の車が集まる「東京モーターショー2017」では、スポーツタイプ多目的車(SUV)の出展が目立っている。世界的な人気を受け、魅力を高めた新モデルに加え、電気自動車(EV)やライフスタイル提案型など、さまざまなコンセプトモデルでも各社が競い合っている。

photo スズキ「XBEE」(クロスビー)は、いわばハスラーのワイド版

 トヨタ自動車が出展したコンセプトカー「Tj CRUISER」は、スライドドアや箱形のボディーなどバンの利便性と、最低地上高が高いSUVを融合。助手席までフラットにすることができ、サーフボードなどの長尺物をそのまま積み込めるのも売り。アウトドアなど、アクティブに生活を楽しむ人を想定している。

 スズキが出展した「XBEE」(クロスビー)は、人気の軽SUV「ハスラー」の兄弟分とも言えるクロスオーバー。ハスラーと同様のデザインを採用したボディーは3760(全長)×1670(全幅)×1705(全高)ミリとコンパクトで、1リッター直列3気筒ターボエンジンとマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。参考出品ながら、街を走る日はそう遠くなさそうだ。

photo コンセプトカー「ニッサン IMx」はピュアEV。完全自動運転を実現する

 日産自動車は、完全自動運転を実現するピュアEVのクロスオーバー「ニッサン IMx」を披露。ダイハツ工業のコンセプトカー「DN TREC」は、全幅1695ミリの扱いやすいコンパクトなボディーに環境負荷の低いハイブリッドシステムを組み合わせた。三菱自動車は電気自動車(EV)のコンセプトカー「e-EVOLUTION CONCEPT」と、クーペ型SUV「エクリプス クロス」を出展した。

 ホンダは人気モデル「CR-V」に2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を採用したモデルを2018年に発売する予定。SUBARUは「インプレッサ」ベースのクロスオーバーSUV「XV」のアウトドア性を強調したデザインコンセプトを出展。マツダは3列シートSUV「CX-8」をアピールしている。

 海外勢も、独Audi(アウディ)が「Q3」、独BMWが「X3」、スウェーデンVolvo(ボルボ)が「XC60」と、主力のミッドサイズSUVを相次いでフルモデルチェンジ。仏Citroen(シトロエン)の「C3」のように個性的なモデルも登場している。

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