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» 2018年03月08日 18時20分 公開

全国100店舗めざす:タニタがカフェ展開 「楽しさ」重視でハードル下げる

タニタは、「タニタ食堂」に次ぐ新業態「タニタカフェ」の本格展開を始める。5月下旬に「タニタカフェ有楽町店」を出店。気軽に楽しめる店舗とメニューで支持を広げる。

[加納由希絵,ITmedia]

 健康機器メーカーのタニタは、健康的な食事を提供する「タニタ食堂」に次ぐ新業態「タニタカフェ」の本格展開を始める。5月下旬、JR有楽町駅構内に旗艦店「タニタカフェ有楽町店」を出店。「心の健康づくり」をコンセプトとして、有機野菜を使ったオリジナルメニューを提供する。20〜30代女性をメインターゲットに、気軽に楽しめる店舗とメニューで支持を広げたい考えだ。

photo 5月下旬オープン予定の「タニタカフェ有楽町店」のイメージ

「楽しさ」重視で幅広い層取り込む

 「カロリーや塩分など、タニタ食堂の基準にとらわれずに、おいしさや楽しさに重きを置いて開発した」。3月8日に開催した発表会で、谷田千里社長はタニタカフェのコンセプトについてこう話した。

 全国30店舗を展開するタニタ食堂では、健康的でバランスのよい食事を提供し、健康への意識が高い人からの支持を集めてきた。一方、それ以外の幅広い層へのアプローチが課題となっていた。そこで新しく提案するのが「心の健康づくり」。ヘルシーメニューを提供しながらも、楽しさや心地よさを重視し、気軽に楽しめる店舗づくりを目指す。

 メニュー開発では、楽天が提供するサービス「Rakuten Ragri(ラグリ)」と提携。Rakuten Ragriは、生産者が消費者からの注文を受けてから農作物を育てるサービス。このサービスに参加する生産者が育てた旬の有機野菜を使用し、サラダやスムージーなどを開発。タニタカフェのメニューとして提供する。

 タニタカフェの展開方法は主に2つ。「フランチャイズ店」と「メニュー提供店」だ。フランチャイズ店では、癒やしのある空間をイメージした店舗をフランチャイズチェーンで全国に展開。それに加えて、メニュー提供店として既存の小売店や飲食店、スポーツジムなどとコラボレーションし、併設店でオリジナルメニューを提供したり、監修商品を販売したりする。この2つの方法で、2022年までに全国100店舗の展開を目指す。

 その他、オリジナルのブレンドコーヒーを提供するオフィス向けサービスも開始。持ち帰り専門のスタンド店舗の展開も検討する。

photo 「タニタカフェ」について発表した谷田千里社長(中央)

「かむ」スムージーを提供

 提供される予定のメニューは、旬の有機野菜の味わいを生かせるように開発した。「有機野菜ともち麦のサラダボウル」「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」(それぞれ900〜1200円程度を想定)は、人気のカフェメニューで有機野菜のおいしさを引き出す。

photophoto 「有機野菜ともち麦のサラダボウル」(左)と「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」
photo 「かむ」スムージー「カムージー」

 ドリンクメニューでは、「かむ」スムージーとして提案する「カムージー」(500〜700円程度を想定)を提供。オーガニック豆乳と野菜のスムージーに、カットフルーツやこんにゃくゼリー、豆腐などをトッピング。さまざまな食感を楽しめる。

 発表会では、「緑野菜と林檎の豆乳カムージー」を試食した。有機小松菜と豆乳のスムージーはすっきりとした味わい。そこに、キウイジャム、チアシード、こんにゃくゼリー、凍らせたカットフルーツ、そして豆腐が入っている。フルーツの酸味とキウイのつぶつぶとした食感、豆腐の滑らかな食感などが口の中で混ざり合う。面白い食感だが、互いにぶつかり合うわけではなく、おいしく飲み切った。

 タニタカフェの店舗では、ポイントサービスも実施。タニタ製の活動量計を購入すれば、それがポイントカードになる。歩数や来店に応じてポイントがたまり、グッズなどの特典が受けられる。

 谷田社長は「付加価値の高い商品やサービスを全国に展開することで、日本を健康にしたい」と意気込む。タニタ食堂よりもさらに幅広い層を取り込み、ブランド力を高める。

photo ポイントカードにもなる活動量計

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