特集
» 2018年03月29日 11時00分 公開

犬や猫と一緒に出勤:なぜ「ペット同伴OK」のオフィスがうまくいっているのか (1/3)

「ペット同伴出勤」ができるオフィスを2005年から作ってきたマースジャパンリミテッド。動物が苦手な人もいるオフィスで、どのように制度を運用してきたのか。ペットがいるオフィスを訪ねた。

[加納由希絵,ITmedia]

特集「あの職場が“楽しい”理由」:

 「仕事が楽しい!」と思って働きたい。多くのビジネスパーソンがそう思っているのではないだろうか。みんながイキイキと働くことができれば、職場に活気があふれ、生産性向上も期待できる。社員が楽しく、快適に働くために、どんな取り組みや環境づくりが有効だろうか。事例から探る。


 職場にはさまざまな人がいる。それぞれ事情が違う中で、みんなが働きやすい環境をつくるには、お互いに理解し合うことが必要だ。

 そんな考え方で職場づくりに取り組んでいるのが、マースジャパンリミテッド(以下マースジャパン)だ。同社は、チョコレート菓子「M&M'S」「スニッカーズ」、ペットフード「シーザー」「カルカン」などを手掛ける米マースの日本法人。2005年から、「ペット同伴出勤」を認めている。

 犬や猫はかわいいが、オフィスに連れてくるとなると、楽しいことばかりではないはず。なぜマースジャパンではペット同伴出勤ができるのか。どのように制度を運用しているのか。ペットと一緒に仕事をしているオフィスを訪ねた。

photo マースジャパンのオフィス。犬が飼い主の近くに座り、仕事が終わるのを待っている

犬と猫がいるオフィス

 取材当日は3頭の犬がオフィスに来ていた。最初に出会った2頭は1人の社員が連れてきた犬たち。臆病な性格のようで、少し怖がらせてしまったかもしれない。デスクワークをする飼い主の足元で、寄り添いながらおとなしく座っていた。

 もう1頭は役員の小型犬。元気に動き回る。体が小さいため、飼い主の膝の上に乗ることも。人懐っこいようで、通りかかった社員たちが足を止めてかわいがっていた。

 エントランスの近くには、“オフィス猫”の「きなこ」と「ちょび」の部屋もある。猫の部屋は隣の会議室とつながっており、取材中にちょびがふらっと遊びに来た。この2部屋のみ、猫が自由に行き来できるようになっている。

photo 飼い主が小型犬を膝の上に乗せていることも
photo オフィス猫の「きなこ」(左)と「ちょび」

 マースジャパンが「ペットフレンドリーオフィス」を作ったのは05年。マースグループはペットフードなどのペット用品を取り扱っていることから、グローバルで「A Better World for Pets(ペットのためのよりよい世界)」をビジョンとして掲げている。オフィス移転を機に、日本でもそのコンセプトに合った職場環境を整備することにした。動物が入れるオフィスビルは少なかったが、「ペットOK」を条件として移転先を探したという。

 現在のオフィスには、16年5月に移ってきた。オフィスで飼っている猫2匹に加え、週1〜2日は社員のペットがいる。ペットがいるオフィスはすっかり定着しているが、どのような効果があるのだろうか。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

職種特集

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -