沖縄で急成長「やっぱりステーキ」全国へ 売上100億円目指す店名は「あっぱれ」

» 2018年05月08日 17時05分 公開
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 格安ステーキ店の「やっぱりステーキ」の店舗が急増している。フランチャイズ(FC)制を導入した昨年は大分市、福島県相馬市、仙台市と県外へも展開。県内外で20店舗を展開するまで拡大した。独自の店舗運営システムが評価され、FCの申し込みが多数あり、本年度は出店を加速させる。全店での売上高は前年度比2.6倍の15億円を見込み、2020年度までに100億円を目指すという。(政経部・照屋剛志)

県外出店第1号となった大分市の「あっぱれステーキ」(ディーズプランニング提供) 県外出店第1号となった大分市の「あっぱれステーキ」(ディーズプランニング提供)

 やっぱりステーキは15年2月に那覇市松山に1号店を開店。200グラムのステーキを1000円で提供する格安ステーキの先駆けとして、地元客だけでなく観光客からも人気を集める。

 牛肉は米国産で、米政府の格付けで2番目に高い「USチョイスグレード」の肉を使用。飲食店の原価率は6割程度とされるが、良質の牛肉にこだわるため、やっぱりステーキは8割程度と高めだ。店舗を運営するディーズプランニングの義元大蔵代表は「良い肉をおいしく食べてもらうことが大切。肉質は絶対に落とさない」と強調する。

 券売機やセルフサービスを導入するなど人件費や初期投資のコストを抑制する独自の店舗運営で、格安ステーキを実現させた。スープ、サラダ、ご飯がお代わり自由といった割安感に加え、1人用のカウンター席、10種類以上のソースをそろえており、細やかなサービスも人気の要因だ。

 昨年からFC制を導入し、店名を「あっぱれステーキ」として県外進出を果たした。昨年6月の大分市を皮切りに、9月に相馬市、12月に仙台市に出店。今年4月には仙台に2店舗目を開店した。

 沖縄の店舗でステーキを食べた県外の経営者から「低価格で高品質のステーキを提供できるなら地元でやりたい」との要望が多くあり、今後、16道府県での出店を計画している。

 「安くておいしいステーキが食べられる」と評判が口コミで広がって、県外店舗はいずれも順調に売り上げを伸ばしているという。

 義元代表は「FC制を取り入れたことで、店舗拡大のスピードが上がった。沖縄発の大衆ステーキ店を全国に一気に広げたい」と意欲を示している。

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