[横浜市 9日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は9日、九州以外にある同社国内全工場で完成検査時の排出ガス・燃費の測定値を書き換えるなどの不正があったと発表した。
同社は昨年9月に無資格の従業員が完成検査をしていたことが発覚、国土交通省から業務改善指示などの処分を受けている。同社はこの処分を踏まえて自主的な事業点検を実施、その中で日産九州以外の国内の全車両製造工場で、1)試験環境を逸脱した排ガス・燃費の測定試験を行っていた、2)測定値を書き換えて検査報告書を作成した、との不適切な行為が見つかったという。
同社によると、信頼性が認められるログデータを再検証した結果、GT-Rを除くすべての車種について、保安基準の適合性に加え、排出ガスの平均値が諸元値を担保できていることを確認。燃費についても、すべての調査対象車種について同様の確認ができたとし、「カタログなどで公表している燃費の数値に誤りはない」としている。
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