日産、排ガス・燃費測定試験の不正発覚 九州以外の国内全工場で「燃費に誤りない」

» 2018年07月09日 18時49分 公開
[ロイター]
photo 7月9日、日産自動車は九州以外にある同社国内全工場で完成検査時の排出ガス・燃費の測定値を書き換えるなどの不正があったと発表した。 都内で2008年11月に撮影(2018年 ロイター)

[横浜市 9日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は9日、九州以外にある同社国内全工場で完成検査時の排出ガス・燃費の測定値を書き換えるなどの不正があったと発表した。

同社は昨年9月に無資格の従業員が完成検査をしていたことが発覚、国土交通省から業務改善指示などの処分を受けている。同社はこの処分を踏まえて自主的な事業点検を実施、その中で日産九州以外の国内の全車両製造工場で、1)試験環境を逸脱した排ガス・燃費の測定試験を行っていた、2)測定値を書き換えて検査報告書を作成した、との不適切な行為が見つかったという。

同社によると、信頼性が認められるログデータを再検証した結果、GT-Rを除くすべての車種について、保安基準の適合性に加え、排出ガスの平均値が諸元値を担保できていることを確認。燃費についても、すべての調査対象車種について同様の確認ができたとし、「カタログなどで公表している燃費の数値に誤りはない」としている。

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