ネスレ日本は9月7日、事業戦略発表会を開き、その中でプレミアム戦略にチカラを入れていく方針を明らかにした。目玉となるプレミアム戦略は2つあって、そのうちの1つは高価格帯のキットカットを扱う「キットカット ショコラトリー」を拡販。もう1つは、レギュラーソリュブルコーヒーの新商品「香味焙煎 究み」を発売することで、売上増を図っていく。
「ル パティシエ タカギ」のオーナーシェフ高木康政氏が全面監修を手がける、スイーツ専門店「キットカット ショコラトリー」は、2014年1月に西武池袋本店にオープン。高価格のモノだけでなく、地域限定のキットカットなどが消費者にウケ、累計売上は20億円、来店客数は90万人を超えている。現在大都市を中心に6つの百貨店で展開しているが、今後大幅に増やす予定はない。「あと1〜2店舗増やすだけで、2015年11月ごろからEコマースでの販売を開始する。これによってショコラトリーのビジネスモデルが完成する」(同社・高岡浩三社長兼CEO)
新商品「香味焙煎 究み」は10月1日に発売する。日本料理の名店「つきぢ田村」の主人・田村隆氏と共同で開発し、価格は1杯約75円。収穫期間を最盛期のみに限定した手摘み完熟豆をブレンド。さらにその豆の収穫地を半年ごとに変更することで、常に“旬”の素材を使用していくという。
10月に「ネスレ通販」限定で発売し、以降、11月に百貨店、12月に通販サイト「LOHACO」で発売する予定。希望小売価格は、20杯分の30グラムタイプが1500円、23杯分の35グラムタイプが1800円。ギフトセットは5000円、9000円(いずれも税抜)を用意している。
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