あなたは大丈夫? 10〜20年後、人工知能に奪われる仕事100:水曜インタビュー劇場(消える仕事公演)(1/5 ページ)
人工知能によってあなたの仕事が奪われるかもしれない――。このような不安を感じている人も多いのでは。ある調査によると「労働人口の49%が人工知能などによって奪われる」という結果がでたが、この数字をどのように受け止めればいいのか。
グーグルは難易度が高いといわれてきた「囲碁」で、人間のプロ棋士に勝てる人工知能(AI)を開発した――。
「チェス、将棋に次いで……ついに、この日がやってきたか」と感じた人も多いのでは。人工知能に負けたからといって、彼らの仕事が奪われるのか。いや、そんなことはない。将棋でいえば、羽生善治名人や谷川浩司九段の活躍を見たいと思っているファンも多いはずだ。
では、私たちの仕事はどうだろうか。人工知能の進化によって労働環境は今後、大きく変化するといわれている。ここで、下の表を見ていただきたい。野村総合研究所と英オックスフォード大学との共同研究によって明らかになった(関連記事)、人工知能などによって代替される可能性が高い職業リストだ。
一般事務員、銀行窓口係、スーパー店員……など100種の仕事が並んでいる。「オレの仕事はどうなる?」と不安を覚えた人も多いだろう。
次に、人工知能などによって代替される可能性が低い職業リストも見ていただきたい。
教員、美容師、ツアーコンダクター……などが並んでいる。「やったー! オレは大丈夫! よかった、よかった」と喜んでいるかもしれないが、安心してはいけない。調査結果によると「日本の労働人口の49%が人工知能などによって代替できるようになる可能性が高い」というのだ。
近い将来、私たちの仕事は人工知能に奪われてしまうのか。奪われてしまう日に備えて、いまから何ができるのか。本調査を行った野村総合研究所の寺田知太さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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