ボロボロになりながらも、引退しない松坂大輔の末路:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
かつて日米を沸かせた怪物伝説も、とうとう終焉の危機を迎えてしまった。福岡ソフトバンクスホークスの松坂大輔投手である。移籍2年目にして最後の最後でチャンスを与えられたが、結果は……。
1球当たり約2050万円
案の定、松坂の言動に対して、ネットは大炎上。ユーザーたちが「おいおい、これでもまだやる気なのかよ」「松坂がチームに居残ってオフにクビを切られる他の選手たちに示しが付かない」などと容赦ないバッシングで集中砲火を浴びせていた。当たり前である。
松坂はホークスと3年総額12億円プラス出来高(推定)という巨額契約を結んでいる。ここまで一軍公式戦で投げたのはこの2日の楽天戦のみなので、わずか1試合の登板によって2年間の総年俸8億円を手にした格好となるのだ。しかもこの楽天戦での投球数39球を8億円で割ると、1球当たりにつき何と約2050万円という計算になる。この数字を見れば、いくら財政に余裕のあるホークスでもさすがにご立腹だろう。
以前も当記事で裏事情について触れたことがあったが、松坂はソフトバンクの孫正義オーナーからそのカリスマ性を惚(ほ)れ込まれ、強いラブコールによって入団した背景があると言われている(関連記事)。いわば、その地位は契約がある以上、まず「安泰」なのだ。
しかしながら、もうさすがに周囲も我慢の限界に達している。ホークスで要職に就く球団関係者は苦虫を噛(か)み潰したような表情で松坂に「あえて厳しい言葉を投げかけるけれど……」と前置きし、こう言い切った。
「今回の登板(2日の楽天戦)は消化試合だからチャンスが与えられたようなもので、レギュラーシーズンで勝敗が順位の流れを左右するような状況であれば起用されることはなかった。それでもマウンドに立てたのは、上層部の意向を工藤監督ら現場首脳陣が察して仕方なく起用した部分も当然大きい。そういう中でプラス要素をひとつも見せられなかったのだから、普通の神経の持ち主であればもう諦めがつくはず。ここはもう潔く身を引くべき。上がり目がないのに、このままズルズルと居座られてはチーム全体に悪影響を与えるだけだと思う」
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