サイバーエージェント、売上高・営業益とも過去最高 スマホゲームはガンホー抜く規模に
サイバーエージェントは10月27日、2016年9月期(15年10月〜16年9月)の通期決算を発表。インターネット広告事業とゲーム事業が好調で、売上高と営業利益が過去最高となった。
サイバーエージェントは10月27日、2016年9月期(15年10月〜16年9月)の通期決算を発表した。売上高3106億円(前期比22.1%増)、営業利益も367億円(12.3%増)と、ともに過去最高を更新した。インターネット広告事業とゲーム事業が好調だった。
インターネット広告事業は、スマートフォン広告が成長し、売上高1704億円(19.3%増)、営業利益145億円(26.1%増)。LINEを筆頭に、SNSやニュースメディアでインフィード広告(Webサイトやアプリのタイムラインなどに掲載される)と動画広告が、売り上げをけん引した。特に第4四半期に大きく伸びた。
Cygamesなどを含むゲーム事業は、「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」「グランブルーファンタジー」などの主力タイトルが好調に推移。新規タイトル「Shadowverse(シャドウバース)」もヒットし、売上高1226億円(40.9%増)、営業利益304億円(70.3%増)と大幅に成長。売上高で「パズル&ドラゴンズ」などのガンホー・オンラインエンターテイメントを抜く規模になった。
4月に開局した「AbemaTV」などが属するメディア事業は、売上高219億円(6.0%減)、営業損益は83億円の赤字(前年同期は2.9億円の赤字)。AbemaTVへの投資がかさんでいるためだが、アプリのダウンロード数や月間ユーザー数は伸びており、今後は収益性の向上を目指していく。
17年度は、ゲーム事業の収益率減少、広告事業の成長、AbemaTVなどへの投資を考慮し、売上高は3600億円と今期よりも増加を見込むものの、営業利益は280億円と下がる見通し。
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