上野動物園のパンダに発情の兆候が見られると報道された1月17日午後、株式市場ではある企業の株価が急騰した。中華料理店を展開する東天紅(東証1部)だ。
東天紅の株価は午後の取引が始まった直後から急騰。一時は前日比24円高(+14.3%)の192円を付け、年初来高値を更新した。その後落ち着いたものの、終値は10円高の168円(+6.3%)だった。
東天紅は上野動物園にほど近い不忍池を望む場所に本店を構えている。パンダの赤ちゃんが誕生すれば動物園への来場者が増え、となれば上野本店への来店客が増え、同社の業績も向上する……という思惑が集まったようだ。
東天紅の2016年2月期は売上高62億1700万円に対し7億3000万円の営業赤字を計上し、6億9900万円の最終赤字に転落。今期は最終利益で損益とんとんを見込んでいる。株式時価総額は43億2200万円(17日終値ベース)。
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