7月15日午前の株式市場で、イード(東証マザーズ)が大幅に株価を上げた。ストップ高(値幅制限の上限)となる前日比150円高(+16.47%)の1061円で寄った後、買い注文の殺到で取引が成立していない。14日の取引終了後に実写VR(仮想現実)に参入すると発表したことが材料視された。
イードが発表したのは新プラットフォーム「EINYME」(エイニーミー)。VR映像の制作ノウハウを持つシータと提携し、「アイドル達とVR空間で触れるような、ドキドキ体験ができる」を売り文句に、アイドル映像に特化した実写VRコンテンツを配信する。会員登録は無料で、ダウンロードしたコンテンツは「Oculus Rift」や「Gear VR」を使って視聴できる。価格は500円程度だが、中には無料でダウンロードできるものもある。
EINYMEでは、自社制作コンテンツのみならず、他社制作によるコンテンツ配信も予定する。現在はアイドルが「見つめて」「キスして」「ハグして」くれるといった自社制作コンテンツがサイト上に並んでいる。こうしたノウハウを生かして、いずれはアダルトVRコンテンツにも――といった期待が生まれたことも、今回の株価急騰の要因になるようだ。
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