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信頼されたければ“情報提供上手”になれ:常見陽平のサラリーマン研究所(1/3 ページ)
私たちは「情報過多」の時代を生きている。その情報を上手く生かすことができているだろうか。入手した情報はビジネスに生かさなくては意味がない。会社を上手く利用して好きなことをするためにも、社内外から認められ、好かれるためにも「情報提供」が重要なのだ。
私はかれこれ11年くらいネットニュースと関わってきた。数々のサイトが誕生した。気付けばスマートフォンの時代となり、数々のニュースアプリなどが立ち上がっている。幼い頃に聞いた「高度情報化社会」なる言葉は、それが当たり前であるが故にあまり聞かなくなり、いつの間にか「情報過多」の時代を生きている。ビジネスパーソン、そして学生も「情報収集」なる行為がいつの間にか当たり前になっている。
では、その情報を上手く生かすことができているだろうか? 入手した情報はビジネスに生かさなくては意味がない。もちろん資料の作成などに活用しているとは思うが、それだけでいいのだろうか。
ここで大事にしたいのは「情報提供」だ。会社をうまく利用して好きなことをするためにも、社内外から認められ、好かれるためにも「情報提供」が重要なのだ。
「情報提供」というと、何か情報を漏らしているかのような印象を与えるが、ここで言うのは、正統派の取り組みである。相手にとって役に立つ情報を届けることによって、信頼を得ると共に、自分のビジネスを前に進めるのだ。
というわけで、今回は「情報提供」について考えることにしよう。
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