広島カープファン専用ウェアラブル端末「funband」登場:なぜカープ? 担当者に聞いた
シャープが広島カープファン向けのウェアラブル端末「funband」を発表。最新の試合情報をチェックできるほか、応援を盛り上げる機能も。なぜカープファンに向けた製品を作ったのか、担当者に聞いた。
シャープは5月29日、広島東洋カープファン向けのウェアラブル端末「funband(ファンバンド)」を6月1日から数量限定で販売すると発表した。Bluetoothでスマートフォンとつないで使用する端末で、最新の試合情報の入手や、応援の盛り上がりと連動した機能などを備える。
試合中の腕の動きを「応援アクション」として感知し、バイブレーターを振動させたりLEDを発光させたりして応援を演出する。利用者の応援アクションはクラウド経由で集計され、「応援パワー」として本体ディスプレイに表示される。「球場内だけでなく離れた場所でも試合の盛り上がりを共有でき、ファン同士のつながりを感じることができる」という。
また、応援アクションは「応援ポイント」として蓄積され、funbandユーザーによる選手の人気投票にも使用できる。
価格は1万円(税別)で、販売台数は1000台を予定。広島県と山口県岩国市の「ゆめタウン」「ゆめマート」店舗で販売する。
なぜカープ向けのウェアラブル端末が生まれたのか。担当者によると、スポーツファンなどに向けたウェアラブル端末を企画する中、特定のチームのファンに向けた製品を検討しており、「シャープの開発部が東広島市にあり、企画を持っていきやすかった」という。
今後は、野球やサッカーなどのほかのスポーツチームや、アーティストやアイドルの音楽イベントにも提案していく予定。「カープファンから使い心地や意見をうかがい、より良いものにして、将来的に生かしていきたい」と展望を語る。
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