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朝日広告社が1億円の所得隠し 社員が外注費を水増し:追徴課税額5600万円を納付
朝日広告社で、計約1億円の所得隠しが発覚した。社員2人が不正行為を行っていたためという。
朝日広告社は8月7日、2011年3月期〜16年3月期に計約1億円の所得隠しが発覚したと発表した。社員2人が外注費を水増しし、接待費を捻出するなどの不正行為をしていたという。東京国税局の税務調査で判明した。
同社は追徴課税額の約5600万円を納付し、不正行為を行った社員2人を処分した。処分の内容は「詳しい内容は公表していない。就業規定に沿って適切な措置を行った」(広報担当者)という。
朝日広告社は朝日新聞グループの広告会社で、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネット広告などを手掛けている。17年3月期の連結売上高は463億円。
今後は「社員のコンプライアンス教育を徹底し、適切な経理処理を行うよう努めていく。社外向けには現在、顧客のもとを訪問し、事実関係の説明と謝罪を行っている。引き続き真摯(しんし)な対応を続けていきたい」(広報担当者)という。
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