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オフィスから考えるワークスタイル変革:

オフィスに新視点 “価値観”を生かすコクヨの提案 (1/3)

働き方とオフィス環境を研究する、コクヨの「ワークスタイル研究所」。働く人の価値観を診断してオフィスづくりに生かすツール「#workTag」を開発した。所長の若原強氏に研究所の取り組みやオフィス環境の変化について聞いた。

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オフィスから考えるワークスタイル変革(下)

 働き方改革はオフィスから――。フリーアドレス制導入やコミュニケーションスペースの設置など、オフィスの雰囲気をがらりと変える企業が増えている。その変化は、オフィス家具を入れ替えたり、レイアウトを変更したりするだけにとどまらない。オフィスを知り尽くすメーカーはどんなニーズに応え、何を提案しているのか。最新動向を探る。

 →上編 失敗しない社内カフェへ 実体験から生まれた提案


 オフィス家具メーカーのコクヨは、働く人の価値観を分類して診断するアプリケーション「#workTag(ワークタグ)」を開発した。働き方とオフィス環境を研究する「ワークスタイル研究所」によるプロジェクトの一環だ。働き方の多様化に対応したオフィスづくりの提案につなげる。ワークスタイル研究所の所長、若原強氏にオフィス環境の変化や研究所の取り組みについて聞いた。

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「#workTag」に基づいて、さまざまな価値観を持った人が、その時々の仕事に最も適した場所を選んで働ける空間を提案

「歩きながら会議」を実験

 働き方改革が注目を浴び、さまざまな分野で取り組みが増えているが、コクヨのワークスタイル研究の歴史は長い。1986年に立ち上げた「オフィス研究所」が源流だ。メーカーとしてオフィス家具を提供するだけでなく、家具を含めた“場”をより良くすることが狙いだった。2011年からは、海外の先進的なオフィスの事例を紹介する雑誌「WORKSIGHT(ワークサイト)」を発行。そして、事例収集だけでなく、新しい働き方に関する独自研究を進めることを目的に、15年にワークスタイル研究所を開設した。

 研究所では、新しい働き方に関して実践研究を実施。働き方の多様化に伴って変化するオフィスの役割についても研究している。Webサイトなどを通じて成果を発信している。

 歩きながら会議をする「ウオーキング・ミーティング」の実験がその一例だ。従業員の健康を重視する「健康経営」の考え方が広がっていることから、研究テーマに選んだ。1日中座って作業や会議をして、同じ姿勢を保つのではなく、適度に動いた方が健康的だ。米国の著名な経営者も実践していたという「仕事をしながら歩くこと」を提案した。

 実験では、1〜3人でそれぞれ30分のウオーキングを実施。思考を深めたり、報告・相談をしたり、アイデア出しをしたりして、効果を検証した。すると、横並びで自然な会話ができるほか、会議を効率化できるという効果もあった。会社に戻るまでに話を終えられるように会議を進めるからだ。また、会議には資料やPCを持ち込めないため、事前に情報を整理する習慣が付きそう、という気付きもあった。

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「ウオーキング・ミーティング」の実証実験の様子。約2キロのルートを歩いて会議をした(出典:コクヨワークスタイル研究所Webサイト)
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