2017年のサラリーマンの平均年収は418万円で、金融分野の年収が特に高かった――転職サービス「DODA(デューダ)」を運営するパーソルキャリアの調査でこうした結果が出た。
業種別の平均年収は金融業の「投信/投資顧問」(741万円)がトップで、2位は「財務/会計アドバイザリー」(633万円)。以下、「たばこメーカー」(620万円)、「医薬品メーカー」(601万円)、「総合電機メーカー」(572万円)――と続いた。
職種別でも、1位が「投資銀行業務」(855万円)、2位が「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」(837万円)――と金融系専門職が上位を占めた。
3位以下は「戦略・経営コンサルタント」(722万円)、「プロダクトマネジャー」(670万円)、「内部監査」(663万円)、「会計専門職/会計士」(657万円)――という結果だった。
金融分野が好調な要因について、パーソルキャリアは「16年2月に始まったマイナス金利政策の影響で、投資や資産運用への関心が高まっているため」と分析。
「フィンテック(FinTech)と呼ばれる金融とITを融合した技術革新にも注目が集まっており、スマートフォンを利用した決済や送金などの分野で新しいサービスが続々と登場している。そのため各業界でIT投資が進み、IT系人材のニーズも高まっている」とみている。
調査は、16年9月〜17年8月末にパーソルキャリアの「DODAエージェントサービス」に登録した20〜59歳の男女を対象に実施。約29万サンプルから集計した。
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