「毎年、新年の抱負を達成できない系」になっていませんか?:常見陽平のサラリーマン研究所(2/2 ページ)
意識高い系は、毎年同じような新年の抱負を語る。こうした“新年の抱負を達成できない系”にならないためには「今年、やらないこと」を決める必要があるのだ。
「何をやらないか」を決めろ
皆さんにオススメしたいのは、自分の年始の所信表明を振り返ってみるということだ。いや、実はSNSやブログに意識高く書いている人なんて実は少数派で、多くは心の中で誓うレベルだろう。
ここでのポイントは、何を達成できなかったか、毎年のようにやると言っていてできなかったことは何かということだ。この手のことは、そもそも自分がそのテーマに合っていないか、やり方が間違っているかだ。悩み続けても、時間の無駄である。
むしろ、新年に決めるべきことは「何をやらないか」だと思う。こうすれば踏ん切りがつくし、頭の中もスッキリする。妙な罪悪感も消えるのだ。これはこれで人生の優先順位付けである。
さらに言うならば、“大人”は年始の抱負など語らないのである。なぜなら、中長期でやることを決めるからだ。読者も「新年の抱負を達成できない系」「お前いつまで夢見てるんだ系」にならないよう、やらないことを決めよう。
常見陽平のプロフィール:
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』『エヴァンゲリオン化する社会』(ともに日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)『普通に働け』(イースト・プレス)など。
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