調査リポート
アルバイト平均時給、過去最高の1052円 17年12月:専門職系の求人増で
2017年12月の全国のアルバイト平均時給は1052円で、過去最高を記録した――パーソルキャリア調べ。
人材サービスのパーソルキャリアの調査によると、2017年12月の全国のアルバイト平均時給は1052円で、13年1月の調査開始以来、最高を3カ月連続で更新した。年末繁忙期の影響で時給が低いフード系の求人数が落ち着き、時給が高い専門職系の求人数が増加したためという。
職種別にみると、専門職系の平均時給が1230円でトップ。運輸職系(1151円)、事務系(1080円)、技能・労務系(1071円)――と続いた。フード系の時給は、最も低い990円だった。
エリア別では関東が1117円と、初めて1100円台を超えた。以下、東海(1066円)、関西(1037円)、九州(918円)、北海道(899円)――という結果だった。
北海道を除く全エリアの平均時給が過去最高を更新。東海の平均時給が関西を上回るのは2年10カ月ぶりという。
パーソルキャリアは「17年を振り返ると、店舗数の増加に伴ってコンビニスタッフのニーズが増加した。仮想通貨や格安スマートフォンが台頭した影響で、コールセンターの需要も高まった」と分析。
今後については「18年1月は、採用が控えられていたフード系の求人が増加する見込みのため、平均時給はやや低下すると考えられる」と予測している。
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