バンダイビジュアルとランティスが合併へ ライブ強化:バンダイナムコが子会社再編
バンダイナムコが子会社を再編。ランティスとバンダイビジュアルが合併し、バンダイからプラモなどを分離した新会社「BANDAI SPIRIT」が誕生する。
バンダイナムコホールディングスは2月9日、子会社を再編すると発表した。音楽事業を展開するランティスを映像事業のバンダイビジュアルと合併させるほか、プラモデルなどの事業をバンダイから分割する。
現在、グループの事業会社を3つの「戦略ビジネスユニット」に分けているが、21年3月期までの新3カ年計画では、「トイホビー」「ネットワークエンターテインメント」「リアルエンターテインメント」「映像音楽プロデュース」「IPクリエイション」の5つの「ユニット」に再編。これに伴い、子会社の構成も見直す。
バンダイビジュアルとランティスの合併は4月1日付。バンダイビジュアルがランティスを吸収し、合併後、バンダイビジュアルは新社名「バンダイナムコアーツ」に変更。「映像音楽プロデュースユニット」の中核企業として事業を推進する。
今後、映像と音楽を融合させた新しいエンターテインメントの創出や、映像と音楽を連携したIP(知的財産)創出に取り組む。ライブイベントを国内外で強化するほか、新しいジャンルのライブイベントにも取り組むという。
「ネットワークエンターテインメントユニット」はeスポーツに本格的に取り組む。東京都渋谷区に取得した土地に複合施設を建設し、グループのライブイベントに活用する。
「トイホビーユニット」では、ハイターゲット向け事業を強化するため、2月15日付で100%出資の「BANDAI SPIRIT」を設立。4月1日付で、バンダイからフィギュア、プラモデルなど、バンプレストからコンビニ向けなどの事業景品事業部門を承継させる。
「リアルエンターテインメントユニット」では、4月1日付で、アミューズメント施設運営のナムコに、バンダイナムコエンターテインメントのアミューズメント機器部門を移管。ナムコは社名を「バンダイナムコアミューズメント」に変更する。
新中期計画では、売上高7500億円、営業利益750億円、ROE(株主資本利益率)10%以上を目指す。
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