エンタープライズ:ニュース 2003/07/16 21:06:00 更新


BEA WebLogic Platform 8.1Jで既存システム統合のデモを披露

BEAのプラットフォーム統合製品WebLogic Platform 8.1 Jが国内出荷を開始する。「eWorld Japan」開催に合わた記者会見では、操作画面のデモを交え、開発統合環境が披露された。

 すでに7月6日の記事の記事や、3月に米国で開催された「BEA eWorld」レポートでも報じているように、BEA Systemsの「BEA WebLogic Platform 8.1」は、従来までのシステム環境を統合すべくプラットフォーム統合製品として位置づけられている。同社の核となる製品の1つだ。

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会見内でトッド・ニールセン氏からは、WebSphereと比べコーディング、デバックなどを比較した場合、生産性が5倍程度高くなるという刺激的なプレゼンが披露された


 「eWorld Japan 2003」開催の初日(16日)、日本BEAシステムズによる記者会見が行われた。同製品がパートナー企業を通し、7月22日から国内発売するとアナウンスされた。価格は、1,566万円/CPU〜。同日からは、無料評価版も配布予定だ。

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「Workshop Framework」と呼ぶ開発環境。BEA WebLogic Workshopによる開発統合環境が実現する


 日本BEAシステムズ・伊藤 敬氏からは、同製品のデモンストレーションが行われた。ここでは架空の企業が想定され、システム統合を目的として「BEA WebLogic Platform 8.1J」(以下、WebLogic Platform 8.1J)を利用するという筋書きだ。大まかなシステム概要は、ユーザー管理、製品部品管理などがSAP、シーベルなどで構築済であり、統合のために同製品を用いるというもの。既存システムサービスをコントロール化し、ワークフローに取り込んだ上でページフローへとリンクしていくという流れだ。WebLogic Platform 8.1Jが実現する統合操作がアピールされた。

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ワークフロー設計の例。フローチャートのように配置されている間の要素(アイコン)がコントロール


 ポイントとなったのは、例としてSAPから製品の有無を参照するメソッドがあった場合、シーベルのシステムからステータス確認を行い、参照不可能であればレガシーアプリからのバックオーダー確認を行う、という「つながりを維持しつつ」、ワークフロー上などにおけるドラック&ドロップの容易な操作だ。

 下画面左上に見られるアプリケーション ペインからのリソースを選択した際にも、中央表示のページフロー生成にて、属性などがウイザード操作によって補完ができる。

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ページフローの例。最終的なページをイメージできる配置をドラック&ドロップで操作していく


 ページフロー作成後にはポータル化への手順が紹介され、ここでもポートレットのウイザードと呼ばれる機能によって、画面右側に配置されるデータパレットからのドラック&ドロップ操作の容易さが強調された。

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最終的な動作イメージ


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関連リンク
▼BEA eWorld Japan 2003オフィシャルサイト

[木田佳克,ITmedia]