モバイル環境から社内システムへ安全かつ容易に接続できる仕組みとはiPhoneのビジネス利用にもいち早く対応

社員の生産性向上を目的に、携帯電話などのモバイル端末から社内システムを利用する仕組みに関心を寄せる企業が増えている。このような新しい仕組みを導入するには、セキュリティの確保や社内システムとの円滑な連携など、さまざまな条件を考慮しなければならない。業務利用を主目的にしたソフトバンクモバイルの法人向け携帯電話といいじゃんネットの「CACHATTO」の組み合わせは、モバイルアクセスの仕組みを容易に導入できることを特徴とするソリューションである。

» 2008年09月01日 10時00分 公開
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 外回りの多い営業職、あるいは多忙な企業の役員などが社外や移動中に電子メールや業務情報を参照したり、情報を入力できるようにしたりすることで生産性の向上が見込まれる。このため、モバイル環境から社内の業務システムを利用できる仕組みの導入を検討する企業が増えている。

 従来、モバイル端末から社内のシステムの情報を利用するには、VPN接続でPCから社内のサーバへアクセスする仕組みが一般的だったが、近年は情報漏えい問題などからデータをローカルに保存できるPCの持ち出しが厳しくなり、携帯電話などのモバイル端末で業務情報を利用できるようにしたいというニーズが高まりつつある。

 そこで電子メールやスケジュール、社員間で共有する連絡事項など「必要な情報だけを閲覧したい」という要望に、業務アプリケーションサーバやデータベースサーバの情報をHTMLなどに変換して、モバイルPCや携帯電話などのWebブラウザで閲覧する機能を持つアプリケーションが登場しつつある。

 一方で、これらを法人企業として導入するにはユーザー認証やデータ保護、端末の紛失・盗難などのセキュリティ対策、多種多様な端末への対応、ユーザー管理の仕方など、モバイル環境で効率的に利用できるようにしなければならない検討課題が広範囲に及ぶ。中でもセキュリティ対策には重点を置くべきだろう。

 だが、さまざまなリスクを考慮してセキュリティ対策ツールをいくつも導入してしまうと、管理者の負担やコスト増などを招き、ユーザーにも複雑な操作を強いることになる。その結果、社員の生産性向上を期待した経営者も含めて、期待したメリットと手間やコストのバランスが取れなくなってしまう。

強固なセキュリティと容易な導入・運用を両立

 Webブラウザで業務情報を閲覧する仕組みは、VPN接続のような複雑なシステムを用意する手間やコストがないものの、法人利用に耐えうるユーザー認証のシステムを用意しなければならない。ほかにも各サーバの情報をWebブラウザでの閲覧に適した形態に変換する作業をそれぞれ用意しなければならないといった課題も残されている。

 モバイルによる生産性向上のために、まずは必要な機能が備わっているか。そして、なるべく導入や運用の手間が少ないソリューションでありながら、便利さの裏に潜むリスクに対応できるセキュリティを確保した仕組みが備わっているかどうかも、モバイルソリューション選択時にぜひ考慮してほしいポイントだ。

 モバイルソリューションサービスのいいじゃんネットは、こうしたモバイルアクセスにおける課題に対応するため、2003年に「CACHATTO」(カチャット)を開発した。いいじゃんネット代表取締役の坂本史郎氏は「CACHATTOは、開発当初から企業が抱えるモバイルアクセスに対するニーズを強く反映してきました。当初は便利な機能を提供するソリューションとして市場にアプローチしましたが、企業ユーザーがそのセキュリティの高さに強い関心を持っていることから、CACHATTOの機能改善と、セキュリティを強化する管理者機能の向上にも継続して取り組んでいます。国内ベンダーという立場で、迅速な対応ができるのもCACHATTOの強みです」と語る。

 CACHATTOは、いいじゃんネットが管理するインターネット上の「CACHATTOアクセスポイント」および監視のためのシステムと、ユーザー企業のファイアウォールの内側に設置する専用の「CACHATTOサーバ」で構成される。CACHATTOサーバは、POPやIMAPなどの電子メール、Microsoft Exchange、IBM Lotus Notes/Domino、サイボウズ、desknet'sといったグループウェア製品に対応しており、これらのデータをWeb閲覧用の形式に変換する機能と、ユーザーが個別に設定できる各種機能を搭載している。いいじゃんネットが管理するCACHATTOアクセスポイントとCACHATTOサーバとの間は、HTTP/HTTPS通信を利用した独自の通信技術を採用しており、データが保護されているという。

 ユーザーは、まず携帯電話やスマートフォンなどモバイル端末のWebブラウザからIDやパスワードなどを入力する。ワンタイムパスワードや、端末ごとに割り振られたIDで認証する固体認証機能も利用できる。認証が成功するとトップ画面が表示され、ユーザーはCACHATTOアクセスポイントを経由して電子メールやスケジュール、グループウェアのポータル機能などが利用できる。

 大企業を中心とした多くの企業ではExchangeやNotesなどを利用しているが、一部の大企業や中堅・中小企業では電子メールとグループウェアに異なる製品を利用していることもあるだろう。例えば、メールはExchangeやNotes、スケジュールはサイボウズを利用するといったことも少なくない。その場合、各アプリケーションに特化したシステムをそれぞれに導入してモバイルアクセスしようとすれば、新規システムを複数導入して、それぞれ管理・運用しなければならなくなる。当然ながら、管理面ではコストのほかにもセキュリティレベルの維持などの問題があり、ユーザー側には複数システムへのログインや操作方法の違いなどといった負荷が生じるため、導入が困難になってしまう。

システム構成概要 CACHATTOのシステム構成イメージ

 そこで、対応製品の種類が豊富なCACHATTOを利用すれば、「例えば将来的に一部製品のリプレイスを検討しているようなケースでも、その都度、モバイルアクセスの製品を入れ替える必要がなく、管理者やユーザーは一本化されたモバイルアクセスの仕組みを利用できます」と坂本氏は説明する。

 電子メールやグループウェアのシステムを変更する場合でも、社内にあるCACHATTOサーバの設定を変更するだけで、ユーザー(モバイル端末)側での設定を変更する必要がない。管理者が多数の社員に対して設定変更を求めるような手間が発生しないため、システム変更にも柔軟に対応できるという。

 また、モバイル端末からのアクセスを管理するには、ユーザーごとのアクセス権限設定やセキュリティポリシーの強制といった業務も伴うため、これらをいかに効率良く管理していくかということが課題になる。CACHATTOでは管理コンソール上で、ユーザーごとにアクセス権限を設定し、それをリアルタイムに利用端末へ反映することが可能だ。CSV形式の設定ファイルで多数のユーザーの権限情報を一括で登録/出力することもできるようになっている。

管理者画面 セキュリティポリシーの管理者設定画面。全社共通またはユーザー単位でのきめ細かい設定ができる

 ほかにもいいじゃんネットでは、ユーザー企業の管理者が対応できない場合に備えてCACHATTOサーバのリモート監視やメンテナンスを行うサービスも提供している。坂本氏によれば、CACHATTOは導入時の手離れが良く、運用後の負担も少ない製品として評価されており、競合製品から乗り換えた企業もあるとのことだ。

さまざまなモバイル機器を受け入れる

 モバイルアクセスに利用される端末は、多種多様な携帯電話やモバイルPCに加えて、最近ではPCのような使い勝手と携帯電話の通話機能を併せ持つスマートフォンも登場した。VPN接続を利用するようなアクセス手段では、端末の種類ごとに専用の仕組みを用意しなければならない。

 だが、CACHATTOのようにWebブラウザで情報を閲覧する仕組みの場合であれば、QWERTYキーボードや高解像度・大型のディスプレイを搭載するスマートフォンで業務利用したいというユーザーから、携帯電話で移動中に情報だけを閲覧したいといったユーザーにいたるまで、幅広いニーズへ対処できるようになる。「例えば、業務アプリケーションソフトを使わず、UMPC(Ultra Mobile PC)をシンクライアント端末のように使うといったこともできます」(坂本氏)

 携帯電話やスマートフォン向けには、CACHATTO専用ブラウザもオプションで提供されている。一般的なWebブラウザとは異なり、画面メモを禁止するなど端末内にデータを保存させない仕組みで、端末を紛失しても情報漏えいの危険が低いという。また、携帯電話の使い勝手を考慮し、数字キーを押すだけでユーザーが利用したい機能へ直接アクセスするショートカット機能も搭載している。ソフトバンクモバイルの携帯電話を利用する企業向けに提供する「CACHATTO for SoftBank」では、この専用ブラウザを標準サービスとして提供している。ソフトバンクモバイルが認定した「S!アプリ」になるため、動作保証など信頼性が高いという。

 また、いいじゃんネットでは「iPhone 3G」への対応をいち早く実現した。iPhone専用のオプションが用意されており、指でなぞって操作するiPhoneのマルチタッチディスプレイの特徴を生かす専用のユーザーインタフェースを利用することができる。9月末にはiPhone専用のブラウザアプリケーションも提供する予定で、企業がiPhoneを本格的に業務端末として検討するきっかけにもなりそうだ。

 「iPhoneは画面サイズが大きく、電子メールのリストを見たり、PC用サイトを表示させたりといったことに向いています。Safariブラウザの機能を利用して、Microsoft Officeのドキュメントを添付ファイルとして閲覧することもできます」(坂本氏)

CACHATTO iPhone iPhoneは指で直感的に操作して必要な情報へすぐにアクセスできる

 現在、CACHATTOは大企業や中規模企業を中心に百数十社以上で利用されている。最近では導入を検討する企業が急増しており、その数は2008年度内に現在の2倍になるといいじゃんネットは見込んでいる。携帯電話がビジネス用端末として普及し、実際に企業が利用したいというシーンは広がる一方だ。同社では、これらの現実にいち早く応えられるソフトバンクケータイとの組み合わせで、さらに市場拡大へ注力していく考えだ。

 CACHATTOを取り扱うソフトバンクBBでは、先に挙げた「CACHATTO for SoftBank」のほか、複数携帯電話キャリアに対応する「CACHATTO ME(モバイルエディション)」、携帯電話に加えPCにも対応する「CACHATTO XE(エクストリームエディション)」まで、複数の製品ラインアップをユーザー環境に合わせて提案している。

 社内にいるのと同じような感覚で、メール確認など業務の一部をモバイル上で実現するためには、セキュリティ対策やネットワーク、システム対応、運用管理など数多くの検討項目が存在する。導入する際には目的を明確にし、本格的な業務利用であればVPN接続のようなソリューションを、情報閲覧を重視する場合はCACHATTOのようなWebアクセス型のソリューションを選ぶと良いだろう。


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 Lotus NotesやExchange、サイボウズやdesknet'sなど複数のメールやグループウェア利用している企業でも使えるモバイルソリューションに必要な条件を挙げ、法人向けモバイルソリューション「CACHATTO」について説明する。

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提供:ソフトバンクBB株式会社 株式会社いいじゃんネット
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日