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» 2009年03月30日 10時00分 公開

ユーザーも楽なのがシンクライアント:認証基盤やFeliCaとの組み合わせでセキュアな環境を実現

セキュリティやTCOの面でPCより有利とされるシンクライアント。しかしPCからのクライアントの移行には不安を感じる向きも少なくない。そんな中、伊藤忠テクノソリューションズでは、サン・マイクロシステムズのシンクライアント「Sun Ray」を導入/活用するためのソリューションを提案している。

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今こそシンクライアント導入の時期

 いまさら、シンクライアントのメリットについて、詳しく説明するまでもないかもしれない。セキュリティ面でいえば端末にデータを持たないこと、アプリケーションの統制が容易に実現できることなどが常に挙げられるし、コスト面では集中管理によって管理コストを低減できるといった点も見過ごせない。企業にとって、多くの場合はPCより優れたクライアント環境であるともいえる。

 しかし、メリットは認識しつつも、いまだ導入に踏み切れていない企業も多いものと思われる。

伊藤忠テクノソリューションズ プロダクトマーケティング室 ソフトウェアソリューション推進部 部長補佐(兼)ソリューション推進第3課 課長 井出貴臣氏 伊藤忠テクノソリューションズ プロダクトマーケティング室 ソフトウェアソリューション推進部 部長補佐(兼)ソリューション推進第3課 課長
井出貴臣氏

 「シンクライアントがどういうもので、どういったメリットがあるのかについては、ユーザーの認知が広がり、ソリューションも整ってきた。あとは導入するタイミングだけの問題だ」と、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)プロダクトマーケティング室の井出貴臣氏は話す。

 CTCはシステムインテグレータとして、数多くのシンクライアント導入案件を手がけてきただけでなく、自社でも約5000台のSun Rayを用いている。「そろそろ入れどき」という発言は、その豊富な経験に裏打ちされたものだ。

 同社が手がけているのは、特定ベンダーの製品ではなく、さまざまな製品を組み合わせたソリューション。現在ではそれを「Trusted Desk Engine」と呼んでいる。シンクライアント環境、強固な認証基盤、そしてICカード認証、この3要素を使いやすい形で提供するという内容だ。

 「例えば“シンクライアントといえば高セキュリティ”とされているが、それはあくまでも端末だけのこと。適切な認証基盤を用いて、アクセス環境のセキュリティを構築しなければならない。認証手段としては、接触/非接触の両方で使えるデュアルインタフェース型FeliCaによってITセキュリティと物理セキュリティ(入退室管理やプリンターセキュリティなど)を統合するのが効率的。CTCはICカードのソリューションやITファシリティマネジメントに豊富な実績があり、物理セキュリティまでフォローできる」と井出氏は自信を込める。単にシンクライアントを導入するというだけでなく、エンドユーザーの業務環境を整備するという姿勢だといえよう。

 最近では企業における“働き方”の多様化が進んできているが、それに対する「Trusted Remote Engine」と名付けられたソリューションもシンクライアントを核として用意されている。上記Trusted Desk Engineのシンクライアント、認証基盤、ICカード認証の3つにIP Phoneを組み合わせ、自宅やサテライトオフィスでもオフィスにいるのと同じような業務が可能になるという内容だ。ICカードの抜き挿しと連動して電話着信の可否などを設定できるため、プライベートな時間には邪魔にならない。

おすすめ端末は「ICカードを使いやすいSun Ray」

 各種シンクライアント製品を取り扱うCTCだが、その中でもおすすめなのが、Sun Rayなのだという。

 「スマートカードリーダーを本体に搭載している点が大きなポイント。ほかのクライアントでもカードリーダーを別に用意すれば済むことだが、一体型の方が安心感もあるし、なによりも省スペース。PKI認証鍵を持ったカードにも対応しており、Windowsのスマートカード ログオンも可能なので、カードとパスワードにPKIを加えた“3要素認証”でセキュリティを強化できる」(井出氏)

Trusted Desk Engine 利用イメージ Trusted Desk Engine 利用イメージ

 Sun Rayは、CTCが手がけた案件の中でも多くの事例があるという。2008年に院内端末をシンクライアント化した済生会熊本病院の事例について、CTCプロダクトマーケティング室の橋本竹史氏は次のように説明する。

伊藤忠テクノソリューションズ プロダクトマーケティング室 ソフトウェアソリューション推進部 ソリューション推進第3課 橋本竹史氏 伊藤忠テクノソリューションズ プロダクトマーケティング室 ソフトウェアソリューション推進部 ソリューション推進第3課
橋本竹史氏

 「トータル400台あまりを段階的に導入し、2008年末に最終的な稼働を迎えた。どの端末であろうとログインすれば即座に自分のデスクトップ環境が出てくるため、慌ただしい病院の業務の中で時間をロスしないことが好評。端末にデータが残らないシンクライアントとしてのメリットも、個人情報を扱う病院だけに重要なポイントのようだ。Sun Rayは高解像度の画像表示も可能なので、通常医療の範囲であれば、医療画像の表示にも問題はない」

 今では、済生会熊本病院が地域の中核医療機関であることから、近隣の診療所でも同じ情報を扱えるようにリモート端末の展開を進めているという。いわゆる“病診連携”だ。

 「Sun RayはVPNクライアント機能もあり、回線と端末とカードを配布するだけで済む点が大きい」(井出氏)

オフィス環境も含めたトータルな提案

 とはいえ、シンクライアント導入に際しては、いくつかの課題があるのも実状だ。

 まず、シンクライアントにはターミナルサービス(TS)方式、仮想PC方式、ブレードPC方式など、さまざまな実現方法があり、そのうちどれが自社に適しているのか、きちんとユーザーが見極められるかという問題がある。CTCは、こうした課題に対し、豊富な実績に基づくアセスメントを行うという。

 「現時点では、ターミナルサービス方式をベースとし、さらにアプリケーション互換性問題を解消するためのアプリケーション仮想化オプションを加えるのが有力な解だ。とはいえ最適な方式はユーザーによって異なるので、部署ごとに異なるシンクライアント実現方法を組み合わせることもある。さらに通常のPCとの混在も含めて、最適な組み合わせを見極める。アプリケーションの動作についてはCTCでも検証できる環境を持っており、検証しながら段階的に導入していけるよう、そして最少で3ユーザーから導入できるよう、敷居を下げている」(井出氏)

 また、もう1つの課題として、「抵抗派」の存在が挙げられる。シンクライアント導入抵抗派は、どの企業でも少なからずいるようだ。しかし、そういう人たちでも、使ってみれば納得するのが大半だという。

 「シンクライアントは、エンドユーザーにとってのメリットも少なからずある。例えば、PCを管理する作業は個人の負担になっているが、日ごろ意識していなくてもかなり時間をとられているはず。出社したのにPCが起動しなかったりすれば、業務にも大きな支障が生じる」と井出氏は話す。シンクライアントなら、管理者に任せておけばいい。あるいはユーザーが管理者から何らかの作業を迫られるような場面はなくなるはずだ。

 「シンクライアントの場合、当然ながらローカルにデータを置けず、サーバに置くしかない。だからこそ、単に自分専用の置き場所にするのでなく、同僚と情報を共有しようというモチベーションにつながる。すると自然に、コラボレーションも進む。そういったパラダイムシフトも期待できるだろう」(井出氏)

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提供:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2009年4月18日