阪大が人事給与システムのWindows端末をSun Rayにリプレース

大阪大学は、4月より同大学の人事給与システムの端末を、Windows PCからシンクライアントに移行させる。

» 2007年03月12日 16時37分 公開
[ITmedia]

 大阪大学は、4月より同大学の人事給与システムの端末約80台をWindows PCからシンクライアントに移行させる。ユーザー認証には接触型ICカードを利用する。

 シンクライアント端末の導入対象となったのは、大学本部の人事部門、各学部/研究機関などの人事給与システムで利用される事務用PC約80台で、大阪大学内で構築したPKIベースの電子認証基盤と連携したログイン認証と組み合わせることで、端末管理の簡素化とセキュリティ対策を両立させた。

 シンクライアント端末には「Sun Ray 2」を、サーバには「Sun Fire V215」3台を採用。認証はID/パスワードではなく、同大学が試験導入中の、クレジットカードやキャッシュカードで利用されるICチップ内蔵の接触型カードによる電子証明書認証を取り入れた。サンのSSO(シングルサインオン)、ディレクトリ、ID統合管理の各システムで構築した認証基盤と連携することにより、学内のアプリケーションサーバへのSSOが可能になっている。

 大阪大学では、事務用端末としてWindows PCを利用していたが、台数が増加するに伴い、多数のPCの管理やセキュリティの維持が負担になっていた。接触型ICカードを利用した各種認証サービスへの対応や大学組織構成の変更に合わせたC/Sシステム構成の最適化が容易だったことも、シンクライアント採用の理由だったという。

 システムの構築は伊藤忠テクノソリューションズが担当。サンでは、大阪大学のその他約1000台の事務用PCについても、Sun Rayへの移行を図る予定としている。

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