TISとサン、「Sun Ray」用いたシンクライアントシステムの導入/構築サービスで協業

TISとサン・マイクロシステムズは、「Sun Ray」を用いたシンクライアントシステムの導入、構築サービスに関して協業する。

» 2006年02月21日 14時23分 公開
[ITmedia]

 TISとサン・マイクロシステムズは2月21日、サンの「Sun Ray Ultra-Thin Client」(Sun Ray)を用いたシンクライアントシステムの導入、構築サービスに関して協業することを発表した。

 クライアントに重要なデータを保存させず、すべてサーバ側に集約するシンクライアントシステムは、個人情報漏えい対策という観点に加え、運用/管理コストの削減という観点からも注目を集めている。Sun Rayもそうしたシンクライアントの一種だ。

 TISでは2005年6月から9月にかけ、Sun Rayの導入効果を計測するための技術調査および試験導入を実施。その結果、セキュリティ強化とTCO削減の効果が得られると判断し、2006年度より全社的に導入することを決定した。手始めに、2006年12月までに約300台のSun Rayを導入するという。

 TISではサンの協力の下、自社での経験やノウハウを生かしてシンクライアントシステムの提案、導入/構築サービスを提供する。サンがSun Ray本体およびサーバ側のベースとなるハードウェア/ソフトウェアを提供。一方TISでは、適用業務に合わせたアーキテクチャの検討、ユーザー認証/管理機能やサーバ資産の統合/分離、データ量に合わせたネットワークの再設計、さらにはWindowsとSun Rayの動作環境であるSolarisの共存など、自社導入の経験を生かし、既存のIT資産の整理やシンクライアント環境への移行プラン立案も含めたシステム環境を提案していく。

 両社は今回の協業を通じて、データセンターをはじめとするTISのセキュリティ関連サービスとSun Rayを組み合わせたセキュリティソリューションを提供していく予定だ。TISでは2007年3月までに、Sun Rayを中心としたセキュリティソリューションを通じ、5億円の売り上げを目指すという。

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