サービス提供から運用までNECがフルサポート:中堅・中小企業を伸ばすクラウド活用がここにある

今、多くの企業がクラウドサービスやSaaSの活用に注目している。電子メールやスケジューラなどのフロント業務だけでなく、基幹業務の領域まで含めたサービスを利用することで、IT活用を全体最適化する動きが広がっているのだ。こうした中、NECは「SaaS型ソリューション」を提供し、中堅・中小企業の経営や事業の強化をもたらそうとしている。同サービスの内容と実態に迫る。


フロント業務だけのクラウド活用は、物足りない?

 景気の低迷や購買力の低下など、企業にとって厳しい環境が長期間続いている。この状況を受け、企業の多くが「人、モノ、コスト」などのリソースを削減してきた。新しいビジネスモデルやサービスの投入など、事業の活性化に向けた動きが次第に活発化しているが、以前のようにそこに多くのリソースを振り分ける状況にはなりにくい。企業の喫緊の課題は、減らしたリソースの中で、効果的にビジネスを拡大していくことだ。それは、ITシステムにおいても例外ではない。今後は、絞り込んだITリソースでいかに事業を伸ばしていくかというIT戦略が不可欠になってくる。

 そうした中、いま注目されているのがクラウドコンピューティングやSaaSの活用だ。IT資産を所有することなく、必要な機能やアプリケーションをサービスとして利用。ハードウェアの導入やシステム構築、運用に掛かるコストなどを変動費化することで、TCO(総保有コスト)の削減が図れる。またクラウドサービスは、短期間で導入して素早く活用できるだけでなく、管理者を日々の煩雑なシステム運用作業から解放できることも大きなメリットだ。特にIT投資のリソースが限られている中堅・中小企業にとって、クラウドサービスの活用は魅力的なIT戦略の1つといえるだろう。

アプリケーションから、プラットフォーム、運用サービスの提供までを一括で

 現在企業で活用が進んでいる主なクラウドサービスは、電子メールやスケジューラ、グループウェアなどである。しかしこれらの分野のみを強化しても、事業や経営といった企業の本質部分を革新することは難しい。こうした中、企業活動の中核を支える基幹業務にクラウドサービスを適用しようというニーズが高まりつつある。

 NECは2009年8月、基幹業務領域をカバーした大手企業向けSaaS型サービスを開始。その実績とノウハウを生かす形で、中堅・中小企業に向けたSaaS型のソリューションをいち早く提供してきた。それが「中堅・中小企業向けSaaS型ソリューション」である。

 同サービスは、電子メールやスケジュール管理、営業支援などのフロント業務から、ワークフローなどの共通ツール、そして生産、販売、会計、人事、給与、物流といった基幹業務までカバーした、約50種(2010年度上期)のサービスメニューをそろえ、中堅・中小企業の業務を総合的に支援するものだ。基幹業務の領域では、35年の歴史と2万本以上の導入実績を誇るERPパッケージソフトウェア「EXPLANNER(エクスプランナー)」をサービス化して提供する。日本の商習慣やビジネススタイルに見合った使いやすさが売りだ。

SaaS型ソリューションの体系図 全体図 SaaS型ソリューションの体系図 全体図(出典:NEC)

 中堅・中小企業向けSaaS型ソリューションは、2つの特徴がある。1つは各種アプリケーション、プラットフォーム、システムインテグレーション(SI)、運用サービスまでをワンストップで提供、支援することだ。

NECの及川典子氏 NEC 製造・装置業ソリューション事業本部 EXPLANNER部 マーケティング・新ビジネス企画グループ マネージャー 及川典子氏

 「顧客企業にとって重要なのは、個々の業務サービスを採用することではなく、企業全体のIT活用の最適化を図ることです。ITベンダーには、フロントから基幹業務領域までカバーする豊富なサービスメニュー、IT活用をトータルに支援する業務知識、IT運用のノウハウが求められます。こうしたノウハウを基にIT活用の全体最適化を図ることで、顧客企業は大幅なコスト削減や運用管理の軽減などの成果が得られるのです」。NEC 製造・装置業ソリューション事業本部 EXPLANNER部 マーケティング・新ビジネス企画グループ マネージャーの及川典子氏はこう語る。

 NECでは、これらのサービスの運用基盤として共通化したプラットフォームを提供している。アウトソーシング事業などで多くの企業をサポートしてきたデータセンターの実績や技術を基に、高信頼のバックアップ、ウイルス対策、リソース拡大への柔軟な対応など、基幹業務領域のサービス利用に適した運用基盤とサポートを提供しているのだ。

サービス利用とシステム所有は両立できる

 第2の特徴は、企業が各種サービスと自社で運用している情報システムを組み合わせたサービス基盤を構築できることだ。

 これを可能にするのが、NECのノウハウと実績だ。同社は、UNIXを活用したオープンテクノロジーで、メインフレームに匹敵する高可用性のシステムを構築してきた実績がある。このオープンミッションクリティカルシステム構築をはじめ、これまで業種・業務ソリューションを提供してきたことによって培われたSI、コンサルティングサービスが、ユーザー企業のニーズに合わせたサービスの構築とITシステムの運用を実現する。

 SaaS同士の連携にとどまらず、SaaSと既存の業務アプリケーション、さらにはSaaSと自社で所有する情報システムとの連携も実現するなど、ハイブリッド型のサービスを構築できる。これにより、共通化しやすい業務領域にはSaaS(クラウドサービス)、自社の固有性が高い業務領域にはSI型のサービスを採用するといったことが可能になる。適材適所にITを配置し、最適なシステムを構築できるのは、中堅・中小企業向けSaaS型ソリューションの強みだ。

ハイブリッドERPの全体図 ハイブリッドERPの全体図(出典:NEC)

 「NECでは、グループ企業を含む14万人を支える基幹システムで、自らクラウドサービスを活用しています。基幹業務にクラウドサービスを適用するには、セキュリティや情報保護などの問題もありますが、安心かつ安全なクラウド型の基幹業務システム環境をNEC自身が構築していることも、顧客企業にとっては心強いと思います」(及川氏)

 中堅・中小企業向けSaaS型ソリューションは、IT運用コストの削減やシステム運用における業務の負担を軽減し、コストや人材など中堅・中小企業の限られたリソースを最適化する。サービスの導入で削減された費用を攻めのIT投資に活用したり、システムの運用管理者をより戦略性の高い業務に配置したりできる。つまり、企業の経営体質そのものを強化できるということだ。

 また、SaaSの活用により、市場や経営環境の変化に迅速に対応できるIT基盤を整備できるというメリットも見逃せない。NECによると、ユーザー企業の中には、従来のシステムに比べて導入期間を約30〜50%短縮したという事例もある。

 「中堅・中小企業向けSaaS型ソリューションは、サービス業や製造業の企業で本格稼働しています。2009年のサービスの発表時に比べて、さまざまな企業から導入を想定した問い合わせが急増しています」と及川氏は話す。

 NECは今後、サービスメニューの充実、SaaS型とSI型が共存したハイブリッド型ERPの標準化、製造業のグローバル支援など、中堅・中小企業に向けたSaaS型ソリューションのさらなる強化・拡大を進めていく構えだ。

※本記事は、NECより提供された記事を許諾を得て再構成したものです。

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提供:日本電気株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2010年9月30日


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中堅・中小企業向けSaaS型ソリューション
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