Special
» 2017年02月08日 10時00分 UPDATE

顔認証も利用可能:「見つけた」で見守りやおもてなし 映像活用が生み出す新たな価値とは?

防犯を中心としたカメラ映像の利用に、新しいトレンドが生まれようとしている。世界No.1のスピードと精度を誇る顔認証技術(米国政府機関主催のコンテストによる評価)を持つNECと、世界トップレベルの映像技術を持つキヤノンマーケティングジャパンがパートナーシップを組み、映像管理システムとしてソリューション展開する。両社が目指す映像の新たな活用とその価値とは――。

[PR/ITmedia]
PR

技術の進化とともに身近になる映像活用

 多くの人々にとってカメラで撮影した画像や映像は、とても身近な存在になった。日常の中のちょっとした感動、あるいは記念に残したいシーンを記録するだけでなく、SNSのようなサービスを通じて家族や友人と共有する。その背景にあるのは、デジタルカメラやカメラ付携帯電話・スマートフォンとインターネットサービスの普及だ。

 一方、組織におけるカメラ画像や映像の利用目的は、長らく防犯が中心だった。建物の入口やホール、重要な場所などにカメラを設置し、24時間監視、録画する。万一気になる出来事があれば、録画した映像を入念に確認する。本当に画像や映像を確認しなければならないようなケースは、めったにないことかもしれない。

 そうした状況の中、近年は技術の発展に伴って、組織でもカメラ画像や映像を防犯以外に活用したいという機運が高まりつつある。ネットワーク接続に対応したIPカメラやビデオマネジメントソフトウェアの登場により、画像や映像の高精細化、高画質化が進んだだけでなく、新たな使い方が検討されるようになった。そこでNECとキヤノンマーケティングジャパンは、2016年11月に「ビデオマネジメントシステム」(以下、VMS)と呼ばれる分野での協業を発表した。両社はVMSを通じて、映像の活用による新たな価値を社会に提供していくという。

 「これまでの防犯用途に加えて、見守りやおもてなしにつなげられるのではといったニーズが生まれてきました。VMSを含めた映像市場は、右肩上がりの成長を続けています」(キヤノンマーケティングジャパン NVS事業推進本部 NVS企画部 NVSイメージングソリューション企画課 課長の加瀬俊二氏)

NEC パートナーズプラットフォーム事業部 エキスパートの青野雅明氏

 「現在の映像を録る・貯める用途から、リアルタイム活用するフェーズにシフトしつつあります。中でも、顔認証をはじめとする生体認証技術は可能性を広げています。例えば、フードディフェンスの観点でセキュアな環境を整備するために、食品メーカーの製造ラインに『映像監視×顔認証』などの導入検討が進むなど、さまざまな場面で広がり始めています」(NEC パートナーズプラットフォーム事業部 エキスパートの青野雅明氏)

 NECとキヤノンマーケティングジャパンは、協業によるソリューションの提供を通じて、どのような映像活用の広がりと価値創造を目指しているのだろうか。

トップ企業同士が手を組む意義

 キヤノンマーケティングジャパンは、VMS市場への本格参入を果たすべく、2014年にキヤノングループ入りしたVMS大手のMilestone Systemsが開発する9年連続世界トップシェア※1の映像管理ソフト「XProtect」シリーズを2016年7月より販売開始した。

※1……オープンプラットフォームIPビデオマネジメントソフトウェア分野において9年連続でトップシェア。【出典】IMSリサーチ社(IHS)「World Market for CCTV and Video Surveillance Equipment(2016)」

キヤノンマーケティングジャパン NVS事業推進本部 NVS企画部 NVSイメージングソリューション企画課 課長の加瀬俊二氏

 「VMSは拡張性やオープン性に優れたプラットフォームです。プラットフォーム上で提供されるさまざまなプラグインやサービスを利用することで、映像活用の幅が広がります。世界トップシェアのXProtectでは既に多様なプラグインやサービスが提供されていますが、当社はさらに新たな価値を提供したいと考えています」(加瀬氏)

 NECは、世界No.1のスピードと精度を誇る顔認証技術※2を始め、画像・映像解析に関する豊富な技術力とソリューションを持つ。こうした強みを生かせるのがVMSであり、青野氏は「さまざまなベンダーのVMS製品を検証する中で、やはりMilestone Systemsが技術や品質、機能、ブランドなどさまざまの面で最も優れているとの結論に至りました。日本でVMSを展開する上でMilestone Systemsと提携するキヤノンマーケティングジャパンとの協業は、自然な流れでした」と話す。

※2…米国政府機関主催のコンテストでトップ評価を獲得

 加瀬氏によると、XProtectの展開においてNECの顔認証技術が重要なファクタとなるようだ。同社は、NECの顔認証をXProtectの第一弾プラグインとして提供する。「各種市場において最も優れたパートナーと連携することが必要です。NECは世界No.1の顔認証技術※2や国内トップシェアのIAサーバ※3を展開していますので、協業を通じてお互いの強みを大いに発揮できるでしょう」(加瀬氏)

※3……1996〜2015暦年国内x86サーバ(出荷台数、出荷金額)。出典:IDC Japan, Japan Quarterly Server Tracker CY16Q3。IDCではベンダー出荷実績の差が1%未満の場合、タイ(同位)として扱う。

VMSで広がる映像活用の未来

 映像活用におけるキヤノンマーケティングジャパンとNECのパートナーシップは、非常に強力なものといえるだろう。両社の強みが融合するVMSは、映像の活用にどのような可能性をもたらすのだろうか。

 まず身近なところで期待されるのは、加瀬氏の挙げる見守りやおもてなしの強化だ。見守りとしては、介護福祉施設や学校、学習塾といった場所でVMSを活用することにより、高齢者や子供の安心・安全をより高めていけるという。

 「例えば顔認証技術によって、どの利用者がいつ入退室されたのかが分かりますし、録画されている過去の映像からも瞬時に確認できます。お子さんが塾に到着した、出発した時点で保護者の方へ瞬時に通知するシステムが可能になり、保護者の方が安心できるようになります」(加瀬氏)

image VMSの映像ソリューションが安心・安全の「見守り」を支える(写真はイメージです)

 おもてなしの強化では、自動車ディーラーでの実践例があるという。この自動車ディーラーでは、VMSで来店する車のナンバープレートから顧客管理システムの登録情報を確認し、該当する顧客の営業担当者に通知する仕組みを構築した。営業担当者がすぐに駆けつけて顧客を迎えることが可能になり、VMSが顧客満足度の向上に大きく貢献しているとのことだ。

 また、NECではPOSシステムやATMのシステムなどを提供していたことから、導入企業からおもてなしを強化するための支援も強く期待されているという。「POSの購買履歴と店舗の映像を連携させてマーケティングに生かせないかといった要望や、『VIPの来訪を瞬時に通知してほしい』というニーズは以前から寄せられていましたので、ホワイトリスト形式での活用が前提ではありますが、VMSと組み合わせることにより、顧客満足度の向上により貢献していけるものと期待しています」(青野氏)

 今回の協業に先駆けて両社は、2016年秋にサッカートーナメントの決勝戦においてネットワークカメラと顔認証技術による実証実験を行った。事前に来場者が登録した顔の画像と会場のカメラで撮影した画像で認証し、多数の来場者がストレスを感じることなく、スムーズに入場できることを確認したという。セキュアな入場はもちろんのこと、来場者の顔をプリントした特製のカードがチケット代わりになったこともあり、おもてなしの面でも来場者の満足度は高かったという。

将来も見据えた「ビデオマネジメントシステム導入セット」

 VMSによる映像の新たな活用は、企業に多くの可能性と価値をもたらすと期待される。ただ、「そのためには複雑なシステムを構築しなければならないのでは」と懸念されるかもしれない。そこでNECは、VMSの導入や活用を支援すべく「ビデオマネジメントシステム導入セット」を提供している。

 ビデオマネジメントシステム導入セットは、同社が2016年春に発売して多数の企業に導入された「顔認証システム導入セット」に続くソリューションとなる。同セットは、IAサーバの「Express5800シリーズ」に「XProtect Express」をプリインストールしたアプライアンスとして提供され、上述のようにオプションで顔認証を利用することができる。企業が映像活用のプラットフォームを手軽に、かつ短期導入できる設計がなされている点が特徴だ。

ビデオマネジメントシステム導入セット 「ビデオマネジメントシステム導入セット」(カメラは別途)

 「『ビデオマネジメントシステム導入セット』といったアプライアンス製品を通じて、ユーザーにとって利便性の高い一歩進んだ映像ソリューションを、パートナーとともにSMB市場に広げていきたいと考えています。例えば、入退室管理システムとVMSを連携することで、入退室時の画像をいつでも瞬時に検索できる、よりセキュアな環境を実現します」(青野氏)

 従来の防犯や新しい映像の活用にとっても不可欠な信頼性の面では、電源の冗長化など機器の耐障害性に優れ、24時間対応を始めとする全国各地の保守拠点からサポートを受けられるExpress5800シリーズを採用している点が強みになっている。IAサーバとして、ユーザーが目的に合わせてVMSを容易に拡張していけるメリットも大きい。

 「ユーザーにさまざまな選択肢を提供していくためにも、定評あるExpress5800シリーズをハードウェアに採用し、NECの顔認証や分析エンジンをXProtectのプラグインとして展開できることは、大きな強みになります」(加瀬氏)

ビデオマネジメントシステム導入セット 「ビデオマネジメントシステム導入セット」(*1)の構成

 青野氏によれば、「顔認証システム導入セット」は発売後に全国100カ所以上の展示会に出展され、実機デモには多くの人が集まるなど、ユーザー企業を直接サポートする立場のパートナーから高く評価された。さらなるユーザーニーズに応えられるビデオマネジメントシステム導入セットに対する期待は非常に高く、両社ではそれぞれの販売パートナーとともにVMSの普及に努めていく考えだ。

映像を通じて社会の安全と成長に貢献

 少子高齢化による人口減少の直面する日本にとって、社会の安全と持続的な成長をどのように実現していくのかは、大きな課題だ。IoTやビッグデータ、AIといった技術の進化は、この課題の解決に重要な役割を果たしていくと期待されている。企業における映像活用の広がりは、安心・安全の向上やおもてなしの強化といった新たな価値を提供するばかりではなく、ひいては日本が抱える課題の解決にも貢献することになるだろう。

 青野氏は、「顔認証やVMSを始め、NECでは今後も映像ソリューションを拡充していくことにより、企業や社会に向けて価値を生み出していきたいと考えています」と語る。加瀬氏も、「キヤノンマーケティングジャパンは、VMSのプラットフォームを中核にさまざまなソリューションを提供することによって、社会が抱えるさまざまな課題の解決に貢献していきます」と話す。

 NECとキヤノンマーケティングジャパンの強力なパートナーシップが展開する映像活用のソリューションのこれからに、ぜひ注目していただきたい。

※本製品によりカメラ撮影した特定の個人を識別できる画像データは個人情報に該当します。プライバシーに配慮するとともに、各種法令、規則、ガイドラインなどに沿ってご利用ください。

※本記事に登場する製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:日本電気株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2017年3月13日