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» 2017年04月19日 10時00分 UPDATE

アイティメディアの「Windows 10」導入物語(中編):「働き方改革」を進めるデバイス選定、気を付けるべきポイントは?

OSのチップセット サポートポリシー変更をきっかけに、Windows 10を導入し始めたアイティメディア。社員の生産性が高まるよう、情シス担当はデバイス選びにも気を付けています。働き方改革が叫ばれている昨今、企業がデバイスを選ぶ際に気を付けるポイントはどこにあるのか。情シス担当が日本マイクロソフトの人に聞いてみました。

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 OSのチップセット サポートポリシー変更をきっかけに、2016年の4月からWindows 10を導入し始めたアイティメディア。貸与PCは複数の機種から選べるようにしており、2017年度からは2in1型のマシンを選択肢に取り入れるなど、社員の働き方に合ったデバイス選びを目指しています。

 ワークスタイル改革が叫ばれている昨今、企業はどのようなWindowsデバイスを選び、どう活用していけばよいのでしょうか。アイティメディアの情報システム担当である石野が、日本マイクロソフトの方に聞いてみました。

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PCの「重さ」を最重要視するアイティメディア

photo 日本マイクロソフト Windows&デバイス本部 Windows コマーシャルグループ エグゼクティブプロダクトマネージャーの藤原正三氏

日本マイクロソフト藤原氏(以下、藤原): アイティメディアでは「VAIO Pro 13」や「Latitude E5270」などを貸与PCの選択肢にしていらっしゃるそうですね。デバイスを選ぶ際の基準みたいなものはあるのでしょうか?

アイティメディア石野(以下、石野): 弊社の場合、毎年社員の3分の1ぐらいずつPCを入れ替えているので、そのタイミングで多い要望を取り入れています。最近では特に「重さ」がポイントですね。一昔前だと1.5キロくらいでも軽量だと言われましたが、最近ではキーボードを含めて1キロ前後くらいでないと、持ち運ぼうと思われないんです。

 あとは外部出力とサポートが重要です。プロジェクターに接続するとなると、今もアナログRGB(VGA)の端子が求められることがありますよね。特にハイスペックなものになると対応できる機種が少なくなりがちです。PCの買い換えサイクルが3年なので、3年間はちゃんと修理ができるサポートも必須です。貸与PCって、自分で買ったものと比較して乱暴に扱われてしまうこともあるので、頑丈さも欲しいところです。

藤原: アイティメディアでは、PCの予算ってどれくらいなんですか?

石野: 標準的なモデルで12万円程度ですね。薄型とか2in1モデルだと15万円くらいです。高めのモデルを買っているとは思いますけど、弊社の場合は、職業柄最新製品の情報に詳しく、もっといいモデルがあることを知っている人が多いので、要求するレベルが高いです(笑)。一般的には、最近はどんな機種が人気なんでしょうか?

藤原: メーカー各社、人気モデルは結構ありますね。今は特に2in1タイプに注目が集まっています。クラムシェル型でもあり、タブレットのように使えるモデルですね。とはいえ、ディスプレイの角度を固定できないようなモデルもあるため、純正のクラムシェルタイプも根強い人気があります。膝の上で作業したい人もいますし。

石野: そうですね。アイティメディアでは特に記者の人たちがキーボードをヘビーに使うので、クラムシェルタイプを好む人が多いです。

藤原: あと、ここ最近はWindows Helloの顔認証をサポートする機種が非常に増えたのも特徴的です。洗練されたデザインのノートPCや2in1のPCも出てきました。Windowsのセキュリティ機能に合わせたハード構造になってきていると思います。LTEが付属するモデルも増えてきていますね。外出が多い営業の方に向きます。

石野: 確かにLTEモデルは増えましたね。弊社は営業でも全員が同じ業務をするわけではないのと、ランニングコストの問題から、LTEについては少し慎重な面がありますが……。

2in1タイプのPCを選ぶ意味

photo アイティメディア 総務部 石野博之

藤原: アイティメディアでは、今年から2in1モデルも貸与PCの選択肢に入れたとのことですが、どのあたりにメリットを感じていますか?

石野: 正直なところ、「どのような使い方をすれば便利になるのか」というのをこれから探す段階です。利用者が広がるには、実際に使ってみて得られる知見が大切だと思います。2in1タイプは「タブレット」だという印象を持っている人が案外多くて、専用のUIやアプリケーションじゃないと使いづらいのではないか、という先入観を持っているように思います。

藤原: 確かに以前はSurfaceの営業をしている中で、2in1タイプのPCに入っているOSがタブレット用のOSだと勘違いしているケースもありました。最近では製品も増えて、認知度が上がってきたこともあって、2in1があくまでPCのフォームファクタの1つという認識が広まってきたように感じています。

石野: 日本マイクロソフトとしては、2in1デバイスにどのようなメリットがあると考えていますか?

藤原: 今、私たちがお客さまにお伝えしているのは「2台持ちを1つにしましょう」ということです。いまだにPCとタブレットの2台持ちをしている人は多く、それを1台にすることで使う面でも管理する面でも、非常に楽になります。あと「紙をなくせる」というメリットもありますね。保険や金融など、接客をするような業界だと、お客さまの前で実際にプランを見せるようなときに、紙やクラムシェルPCではなく、タブレットの方が断然便利です。医療関係ではMRの方などにも当てはまります。

 昨今話題のワークスタイル改革という面でも、セキュリティを強化して外に持ち出して、どこでも働けるようになるという大きなメリットがあります。Office 365とSkype for Businessを使って、外からでも会議に出られる体制を整えるとか。あとは見た目が「カッコいい」というのもポイントです。スタイリッシュなPCを受付に置いていたり、経営陣が使っていたり。ブランド価値を高めるという効果もあるんですよ。

社内でワークスタイル改革を進めるポイントとは?

石野: ワークスタイル改革という点についてもう少し聞かせてください。アイティメディアでは今、職種の違いに加えて、在宅勤務や時短勤務といった多様な働き方への対応が喫緊の課題になっています。

 最近では、外にいても「同じ情報にアクセスできる」という点が大切だと考えています。どこにいても社内のファイルサーバを見られるなど、情報共有の方法をもっとスマートにしないと、業務の効率化や多様な働き方への対応ができないのではないかと。ただ、どのような方法でも、そこそこお金がかかるので、すぐには難しいというのが現状ですね。Windows 10を選んだ理由でもあるのですが、Office 365やSharePoint、OneDrive for Businessを使うことで解決できるかもしれないと期待している面はあります。

日本マイクロソフト後藤氏(以下、後藤): 確かにワークスタイル改革はデバイスだけでは成り立たない部分も多いです。仕事の方法を変えるのはとても難しいことですが、ツールが変われば変わるという単純な話でもありません。社内規定など、さまざまな要因が絡みます。

 日本マイクロソフトでは、2009年からワークスタイル改革の取り組みを始めており、人事制度もハードも大きく変わりました。既に東日本大震災の時には出社を必要としないほど、外で仕事ができるIT環境になっていました。ただしちゃんと規則から変えないと「例外対応」のような形になってしまうと思うんです。ここは、経営者がビジョンを持って旗振りをして社員が納得する、というプロセスを経ることが大事でしょう。ITというのはあくまでもツールなので。

photo ワークスタイル改革はデバイスに加えて、社内規定なども含めた環境の変化が必要だ(出典:日本マイクロソフト)

 とはいえ、お金をかけずにワークスタイル改革を進める方法もたくさんあります。例えばOffice 365に付属しているOneNoteのようなアプリケーションを使い込むだけでも、さまざまなことができるようになります。デジタイザ付きのタブレットにペンで書き込みをするなど、今まで紙を使っていたことをデジタルに変えることで、使い方は大きく変わります。それを共有するだけでもいいですし、OneNoteならば手書き文字も含めて全て検索対象になり、その字がいつ書かれたかも分かります。

 最近ではコミュニケーションツールの「Microsoft Teams」もあります。状況に応じてプロジェクトやチームの人たちが最適なコミュニケーションをしたり、最適な情報共有をしたりすることで生産性の向上に貢献すると思います。Windows 10 Mobileもそうですが、モバイル活用を進めることで、コミュニケーションをとる場所の制約もなくなります。

モバイル活用でワークスタイルが大きく変わる?

photo 日本マイクロソフト コンシューマー&パートナーグループ OEM統括本部 Windowsデバイス 法人販売担当の後藤昌宏氏

石野: モバイル活用という点では、弊社は今、フィーチャーフォンを社員に配っています。外出先で仕事ができる環境を整えるという点で、今はスマートフォンに変えてテザリングが使えるようにすることを検討しています。ただ、通話とテザリング以外にどう使うのかという点を決めて、社員に示していく必要があるなと。モバイルを外で使うときのメインデバイスにするような使い方はあるのでしょうか。

後藤: セキュリティの関係でPCを持ち出し禁止にしているものの、働き方改革の一環でオフィスの外でも仕事をしてもらいたい――と考えている会社は意外と多いです。その場合の落としどころとして、スマートフォンを検討するケースはありますね。ただモバイルデバイスの小さい画面では、レポートなどの長文を書くには向いておらず、生産性が上がりにくいのは事実です。

 Windows 10 MobileはディスプレイやPCに接続して操作することができるんです。Windows 10 Mobileに搭載された「Continuum(コンティニュアム)」という機能を使うことでディスプレイや最新のバージョンにアップデートされたWindows 10 PCの画面に、Windows 10 Mobileの画面をあたかもPCのデスクトップ画面のように出力できます。

 Windows 10 Mobileだけを持ち出して、出先から戻って自宅の環境で作業をするということが可能です。マウスやキーボードを使ってPC同様の感覚で操作ができるので、通常のスマートフォンで作業を行うよりも生産性がぐんと上がります。また、あくまでWindows 10 Mobileの画面を出力して作業しているだけなので、接続先のディスプレイやPCにデータが残ることは一切ありません。公私の使い分けも明確にできるというわけです。

石野: それはセキュリティや情報管理の観点からも安心ですね。コンティニュアムについては、ディスプレイにMiracastで接続するという機能については知っていたのですが、PCに接続できるのは知らなかったです。アイティメディアではリモートワークの対象者向けに一部でVDIを導入していますが、それに近いことがスマートフォンでできるようになるわけですね。弊社の場合、家にPCがないという人は少ないと思いますし、利用するハードルも低そうです。

後藤: Windows 10 Mobile のリモートデスクトップのアプリを使えば、コンティニュアム機能を使って画面をPCに表示して利用する方法もあります。ネットワークの回線スピードにもよりますが、サクサク使えると思います。どうですか石野さん。「Windows 10 Mobile」で業務がどんなふうに変わるか試してみませんか?


 会話の中で、アイティメディアにおけるデバイス選びの基準や2in1モデルへの期待、そしてモバイル活用など、社員の生産性を高めるためのさまざまなポイントが出てきました。ワークスタイル改革についてはデバイスだけではなく、アプリケーションや社内規定といった点にメスを入れることもポイントになりそうです。

 アイティメディアの「Windows 10」導入物語、最終回となる後編では、石野やアイティメディアの社員が実際にWindows 10 Mobileや最新の2in1 PCを使ってみて、どのように働き方が変わったのかをお話ししていきます。お楽しみに(後編へ)。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2017年5月26日

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