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Microsoft、Bing Travel強化で旅行検索大手のKAYAKと提携
検索エンジン市場でGoogleに対抗するMicrosoftが、GoogleのITA買収に反対している旅行検索大手のKAYAKと提携し、Bingの旅行関連サービスを強化する。
米Microsoftは3月4日(現地時間)、検索サービスBingの旅行関連検索機能強化を目的に、旅行関連検索に特化したサービスを提供する米KAYAKと提携したと発表した。数週間のうちに米国のBingでの航空運賃検索結果にKAYAKのデータが統合され、将来的にはKAYAKのすべての検索サービスデータが統合されるという。
MicrosoftはBing強化を目的にさまざまな企業と提携を進めている。米Facebookや米TwitterなどのSNSのほか、3日にはローカルディール集約サービスの米Dealmapとの提携を発表した。また、2月25日には航空運賃検索サービス「Autosuggest Flight Prices」を発表した。KAYAKのデータはこの新機能にも反映される模様だ。
KAYAKは、航空会社や旅行代理店のWebサイトのデータを集約し、航空運賃やホテル宿泊費の比較を行えるサービスを提供している。同社は、米Googleが買収を予定している米ITAの検索エンジンを利用しており、他の旅行関連企業とともに米司法省に対し、この買収を差し止めるよう申し立てた。
KAYAKは現在、自社サイトでのサービスにGoogle Mapsを使っているが、これをBing Mapに移行することを検討しているという。
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