井堀 哲志氏

第1制作スタジオ　企画

Q：エアフォースシリーズでは初めてキャラクター要素を取り入れましたね。

　今までのような空戦のみのゲームでは，どうしてもゲームの中身自体が同じことの繰り返しになってしまうと感じて，どこか違いを出せないか，というのがキャラクターで演出するきっかけになりました。

　戦闘だけでは話に広がりが出ませんし，どうやってユーザーに楽しんで貰おうかと考えたら，ストーリーが必要じゃないのかと。それぞれのキャラクターが戦闘中にドラマを持つようにと考えてみました。

　ミリタリーに詳しくてフライトシミュレータを楽しめる人だけではなく，幅広いユーザーに興味を持ってもらうのも今回，キャラクター要素を加えた理由の1つですね。

Q：キャラクターが登場したことでで苦労されたことはありますか？

　キャラクターのボイスパターンの量です。キャラクターの声はすべて英語も収録（システムで選択可能）しているんですが，この収録が実は開発末期だったんです。

　英語版の収録はニューヨークで収録したんですが，私の時間の余裕が無く現地に行く事が出来ず，結局，毎晩ネットミーティング（画像つき）を通じ，双方にリアルタイムに台本をチェックしながら収録しました（笑）。

　ニューヨークは時差が13時間ありますから，もちろんこちらは夜勤体制にならないといけなくて毎日眠かったです（笑）。アメリカのスタッフには台詞の量と，言語の微妙な違いが重なり「こんなに短い時間に録れるかぁ！」と散々怒られましたよ。

　それでも米国に私の代わりに行ってくれたスタッフと現地スタッフのがんばりもあって，英語音声は臨場感溢れるいいものになりました。

　日本語ではアニメテイストなんですが，英語に変えると映画みたいになるかなと。ぜひ1回目は日本語でやって，攻略後は英語音声でプレイしてほしいですね。

メーカー：コナミ

2004年2月5日発売