遠藤 雅史氏

第1制作スタジオ　プログラムディレクター

Q：エアフォースならではの苦労とかはありますか？

　飛行機を気持ちよく飛ばすというテーマがあったので，なるべく簡単に操作でき，それでいて飛行機の特性を生かしたフライト感覚を損なわない操縦性を実現しなければならず，バランスをつかむのが大変でした。

　そのため飛行特性やギミックをかなり研究しました。だた，実際に作ってみたはいいけれど，「なんか動きが違うっ」とか言われ（笑），飛行機ごとの特性や可動部分等を必死に調べてできるだけ再現したつもりです。

　プログラム担当者の仕事だけではありませんが飛行機の稼働部分には苦労しました。

　例えば，垂直離着陸機のYak-141（ロシア製）とF-35（米国製）などは，エンジン部分が回転しながら下方に向くのですが，この動きについて「どんな仕組みなんだ？」と，相当悩みました。

　結局，エンジンのパーツが二重に回って90度向きが変わる事が解ったのですが，実際にどう動くのか紙で模型を作って実験したりしましたよ。

Q:そのほか，遠藤さんがここを見てくれたらプログラマー冥利に尽きる！ という点はありますか？

　先ほども言ったように，飛行機の制御，挙動，稼動パーツとかにはこだわりがあります。あとは戦闘中に流れるメッセージのところも苦労しているんですよ。RISC酷使して，ぜんぜん途切れませんし，これで慣れるとほかのゲームをやると静かで寂しい，と思うかも（笑）。

　あとは，ヘッドマウントディスプレイにホリのフライトスティック2（紹介ページ参照）を初めとして全部で３種類のフライトスティック，ハードディスクとさまざまな周辺機器にも対応したことです。それぞれ細かい期間で作ったので大変でしたね。

　特にヘッドマウントディスプレイは，持っている人ならぜひ楽しんで欲しいですね。面白いですよ〜。

メーカー：コナミ

2004年2月5日発売