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9.9.2 スループット

 Windows NTでは,コンピュータの役割に応じてメモリの割り当てを変更し,ファイル共有のスループットやネットワークのスループットを調整できるようになっている。  スループットを調整するには,[コントロールパネル]から[ネットワーク]を実行して[サービス]パネルを開き,[ネットワークサービス]の一覧から[サーバー]を選択して[プロパティ]ボタンを押す。表示された[サーバー]ダイアログボックスで[ネットワークアプリケーションのスループットを最大にする]あるいは[ファイル共有のスループットを最大にする]を選択する。

Fig.9-66 スループットの設定

 [ネットワークアプリケーションのスループットを最大にする]を選択した場合,接続要求を無制限に受け入れられるようにメモリを割り当てる。これに対して[ファイル共有のスループットを最大にする]を選択した場合には,仮想メモリではなく物理メモリからメモリが割り当てられる。  データベース専用のコンピュータであれば,[ネットワークアプリケーションのスループットを最大にする]を選択する必要がある。全文検索機能を利用する場合にも,同様に構成することが望ましい。これに対して,データベースのサイズがあまり大きくないなどの理由で,コンピュータにファイルサーバーなどの機能も兼務させるのであれば,[バランス]または[ファイル共有のスループットを最大にする]のどちらかを選択する。

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