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Yahoo! Internet Guide 2002年1月号 2002年1月11日(金)
どうしても男の子を産みたい人はパソコンを使わない方がいい!?

 この噂はパソコン業界では古くからささやかれている。パソコンが発生する電磁波の影響で、女の子が産まれやすいというのだ。

 パソコンに限らず、携帯電話など、あらゆる電気製品は多かれ少なかれ電磁波を放出している。こうした噂はおそらく“電磁波の人体への影響”の議論の過程で何かが曲解されて生まれたと思われる。

“電磁波の人体への影響”は世界各国の研究機関が研究を行っているが、まだはっきりした結論が出ていないというのが現状だ。ちなみに「パソコンと異常妊娠の関係」についてはいくつかの研究報告がなされている。たとえば91年、米国ニューイングランドの医療機関誌『Journal of Medicine』の記事「Video display terminals and the risk of spontaneous abortions(モニタ機器と流産の危険性に関する研究報告)」では、2430名の妊娠女性に関して調査しているが、その関連性が認められなかったという。

 日本では1月、総務省の生体電磁環境研究推進委員会が「電磁波の人体への影響に関する研究」において、「携帯電話による健康への影響はない」との内容を盛り込んだ中間報告を発表している。

 この噂の科学的な根拠は不明だが、心理的な不安は健康に影響を及ぼすものだ。男の子が欲しい人はパソコンショップなどで売られている電磁波防止グッズで“安心を買ってみる”のもいいだろう。

検証結果 『男児が圧倒的に少なかった』

電磁波の科学的根拠ははっきりしていないままだが、とりあえず実態を調べてみた。調査対象はIT業界に携わっている雑誌編集者、テクニカルライター、企業の技術者・広報担当者など計32名。このうち、女児を持つ親が23名、男児が9名という結果になった。周辺調査では確かに男児が圧倒的に少なかった……。


雷が原因でパソコンや通信機器が壊れるという噂はホント?

 雷が発生したときに巨大な電磁場が生じ、これによって電線に大きな誘導電流を引き起こす「誘導雷」という現象がある。この現象がパソコンや通信機器を壊してしまうというのだ。普段、「雷」という言葉を聞くと「ピカッ」と稲妻が光って「バリバリ」と落ちる、「直撃雷」を連想しがちだ。ところが、それと同時に「誘導雷」というものも発生しており、近くで落ちた雷が周辺に影響を及ぼすことがあるのだ。雷によって引き起こされた電流は「雷サージ電流」と呼ばれ、これが通信機器などに影響を及ぼす。雷サージ電流が怖いのは、外から屋内に引き込まれているあらゆる電線を伝ってくる可能性があるという点。具体的には、電源コンセント、テレビなどのアンテナ線、電話回線などだ。ときどき耳にする「雷で家電製品が壊れた」原因は、この雷サージ電流がほとんどのようだ。こうした雷サージ電流から大切な電化製品を守るグッズが電気店などで販売されている。雷が多く発生する地域に住んでいる人は、こうしたグッズで自衛するといいだろう。

  • 雷サージ電流から電化製品を守る
    オーディオテクニカから雷サージ電流対策グッズが数多く発売されている。耐雷機能付きの電源タップ「ATC-SB25」(7200円)や、右の電話回線用の耐雷グッズだ(価格は回線の種類に応じて2800〜7200円)
    www.audio-technica.co.jp

検証結果 『故障の原因になる』

複数のパソコン/通信機器メーカーに確認したところ、雷が原因で故障したというユーザーの問い合わせは、年間を通して2〜3件あるという。また、雷サージ電流に対しては避雷針は無力だということだ。


これからの時期、静電気でパソコンが壊れるという事故が頻発するらしい

 パソコンのケースは、それ自体がアース線の役目を果たすように設計されているため、静電気を帯電した状態で触れたとしても本体が壊れることはまずない。

 ただし注意したいのは、パソコンのケースを開けて、メモリなどを増設するときや、自分でパソコンを組み立てるような場合だ。つまり、CPU、メモリ、そのほかの拡張カードなど、それぞれのパーツは、静電気への対策が講じられていないことが多い。このため、静電気が体から大量に放電された場合に、それらのパーツを故障させる可能性がある。

 自分は静電気を帯びやすい体質だという人は、メモリを増設するような作業の前に、身近にある金属に触れるなどして放電すると安心だ。あるいは下のような静電気対策グッズもお勧めだ。

  • はやりの静電気防止グッズ
    ぺんてるから発売中の、静電気を除去するキーホルダー「ゲーム・ビー」。これを握り締めたり、放電しやすい対象に触れるだけでよい。また、運勢診断ができるなどのユニークな機能も備えている。1200円
    www.pentel.co.jp

検証結果 『事例はほとんどない』

パソコン・周辺機器の大手メーカー数社に問い合わせたところ、静電気によって故障したというユーザー事例はないという。また、CPUなどのパーツを専門的に扱うジャンクショップからも具体的な事例は聞けなかった。しかし、いずれにしても静電気で絶対に壊れないという確証はないため、注意するに越したことはないようだ。

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